■ 割高と割安
相場においてはすべてのものが相対的である。
例えば少し前までは割安だと思われていたREIT(不動産投信)であるが、最近急激に値上がりしている。
昨年8月に買った52万円で購入したプレミア投資法人(8956)は60万円を超えている。半年で15%も値上がりした訳である。その理由の1つはREITを組み入れて運用する投資信託が最近大量に設定されているからではないかと思っている。
ここ数年、海外の債券で運用する毎月分配型投資信託が人気である。ところがここにきて金利の低下で運用先が見つけにくくなっている。
そこでREITを組み入れた毎月分配型の商品を各社が争って設定し、外債ファンドの資金をシフトさせる営業をしている。この資金がわずか1兆円程度のREIT市場に流れ込み、手当たり次第に購入しているという訳である。
REITはほんの数ヶ月前まで年間5%近いリターンがあった。ところが値段が上がってしまい今や3%台にリターンは低下している。
4%から5%の頃は割安であると思っていたこの商品もここまで値上がりすると他の資産との相対的魅力が薄れてくる。
そしてこのように割高になったとき、世間一般に商品が認知される。遅れて来た投資家たちがブームになった商品を買うようになる。その頃、目先の利く投資家は売却して次の投資に向かうわけである。
つまりマスコミがこぞって取り上げる人気投資商品には注意が必要というわけである。REIT、中国株・・・マスコミが人気商品と騒ぐ頃には割高になっている場合が多い。情報に乗せられると乗り遅れた投資家になってしまう訳だ。
永遠に魅力的な投資対象は存在しないのである。投資対象に惚れることなく、冷静に割高割安を判断し行動できる人がリターンを得るのである。