SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2004/04/24 (土)

すっぽん

すっぽんと言えば日本人は鍋しか思いつかない。高級料理で滅多に食べられない、あるいは何となくグロテスクな精力増強料理というイメージである。

上海出身の彼女が作るすっぽん料理は日本人のイメージを超えている。といっても調理の方法は極めてシンプルである。

渋谷にある中国食材店から生きたすっぽんをその場でさばいてもらい買ってくる。渋谷のど真ん中にすっぽんが生きたまま売られているのは何とも不思議である。買ってきたすっぽんを鍋に入れて中国酒、砂糖、生姜、ネギ、塩、そして漢方を何種類か入れて火にかける。水は一切加えない。それでしばらくするともう完成する。

すっぽんの甲羅が残っていて食べるのに最初は勇気がいるが、食べてみると肉は地鶏のような弾力のあるクセのない味。スープはゼラチン質が溶け込んだ、いかにも体に良さそうなエキスの凝縮された味である。

スープにご飯を入れて雑炊にするとこれも最高。なんだかこの辺は日本の鍋に似ている。

いつか食にうるさい友人を家に招いて、すっぽん鍋と中国のすっぽん料理の食べ比べをしてみたいと思っている。


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