SHINOBY'S WORLD SHINCE: SEPTEMBER 30, 1996




エッセイ

2004/05/10 (月)

上海人と日本人

上海出身の彼女はわがままである。一人っ子政策で大事に育てられたらしく子供のような性格である。無邪気と言えばそれまでだが、そんな彼女とは喧嘩をすることも多い。

育った環境や文化が違うから仕方の無い部分もあると思うが喧嘩をすると上海人と日本人には大きな違いがあることがわかってくる。

まず上海人にとってはメンツが重要だ。私にはどうでも良いようなことにもメンツが立たないから、という理由で文句を言ってくる。プライドが高いのである。

そしてどんな場合でも自分の思っていることをはっきりと主張する。自分の善悪の基準をしっかりもってそれを相手に一生懸命説明する。どちらかというと曖昧に物事を先送りしたい私からするとこれは大きく違う。すべてをさらけ出して解決していこうとする方法は当初かなり面喰った。「まあそんなことは・・」とか「それは仕方ない」といった説明では納得しないのである。

しかしドライにメンツのために自己主張するだけかと思えば、情に厚いところがあったりする。日本人よりも家族を大切にするし、親に対する気持ちはこちらが驚くくらいの深い愛情を持っている。自分が忘れていたものを見せられたような気がしてはっとすることも多い。

とにかく上海人との喧嘩はエネルギーが必要である。最初は喧嘩をする度に、心身共に疲弊していた。しかし最近では今までの環境も経験も違うのだからはっきりさせておいた方が良い、と無理やり前向きに考えるようになってきた。

自分の中でそんな変化が生じているのはなぜだろうと最近思う。今までの自分であったらとっくに愛想を尽かしてしまったであろうからだ。

2001年7月に「恋の3要素」というのを書いたことがある。それを読み返しながら、この3要素が今はじめてバランスしているのが理由ではないかと思った。

しかしせっかく感じたそんなバランスも喧嘩のエネルギーの上に成り立っているのなら永遠には続かない。もう少し時間はかかるのかもしれないが、エネルギーを使うことなしに3要素がバランスできるようになればまた一つ人生のミッションが達成される。


ホームにもどる メールを送る © SHINOBY