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ハフィントンポストのこの記事には、ハーバード大学が75年間をかけ、268人の男性を大学在学時から追跡し、仕事で成功するための要素について分析した結果が紹介されています。

一般に頭の良い人は仕事ができると思われがちですが、この研究によれば、IQが110~115の男性の間とIQが150以上の男性には、収入の差がほとんどないそうです。

ところが「暖かな人間関係を築けているか」という検証項目について高得点だった、男性58人の年収は、平均して年間14万1000ドル(1440万円)と高く、仕事の成果と強い相関関係があるという結果となっているそうです。

「暖かな人間関係」とはどうやって測定したのかには疑問が残りますが、組織で仕事をしていくには、個人の能力よりも、チームのメンバーとのコミュニケーションを円滑にできる能力の方が、仕事の成功と相関するのかもしれません。

しかし、仕事ができるからといって、お金が稼げるとは限らないというのも、また事実です。

つまり、「頭が良い」 ≠ 「仕事ができる」 ≠ 「お金が稼げる」 という関係です。

頭の良さと仕事の能力の違いを決定する要素がコミュニケーション能力だとすれば、仕事ができるのにお金が稼げない要因はどこにあるのでしょうか?

それは、「リスク」に対する向き合い方ではないかと思います。

仕事ができる人であっても、リスクに対して臆病な人は、チャレンジを好まず、チャンスを掴むことができない。逆に、仕事のやり方は破天荒でも、リスクに対して果敢にチャレンジしている人たちは、失敗も多いけれど、何回もトライしてチャンスをものにして、大きなリターンを手に入れる。これが私の仮説です。

リスクというのは多くの人が過大評価しがちです。その結果、臆病になる人が増えて、チャンスを逃していると思うのです。

例えば、起業することは、終身雇用で大きな資本が必要な時代は、大きなリスクがありました。もし失敗したら、次の仕事も無くなり、借金を抱え自己破産する位の覚悟が必要な決断でした。しかし、今やITやネットを使えば、1人で100万円以下でも起業でき、失敗してもまた別の仕事にチャレンジすることができます。

リスクは起業に限りません。多くのチャレンジが、失敗することによって失うものよりも、成功して得られるものの方が多くなっている。そんな変化に気が付いていない人は、慎重になり過ぎて稼ぐ力を発揮できない。そんな状態から脱却するためには、リスクとリターンの考え方を変える必要があるのです。

A:一生懸命勉強して、良い大学に入って、仕事もきっちりできるのに、お金の不安を抱えている人

B:勉強しないで、学歴もなく、仕事も破天荒なのに、お金の不安から解放されている人

「リスク」が、AとBのように結果を分ける要因だとしたら、リスクの取り方について真剣に考え直してみることには大きな価値があると思います。それは仕事だけに限らず、人生すべてに共通することなのです。

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※写真は、西海岸で有名なハンバーガーショップ「In-n-Out」のダブルダブル。添加物を一切使わず、自社でビーフ加工してパテを作る後味がとても良いハンバーガーでした。