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灘高校と並び日本で最も勉強のできる高校生が集まる開成高校が海外の大学に20名の合格実績を出し注目されています(写真は同高校のWebから引用)。日本で最も多く東京大学に合格する学校として知られている開成高校ですが、在校生は400名。海外大学合格者数20名と言えば全体の約5%。以前に比べるとその比率は急激に高まってきています。

合格している大学も、プリンストン、ハーバード、イエールといった名門アイビーリーグも含まれており、東京大学と両方合格しても、アメリカの大学を選ぶ学生が増えていくと予想します。

このような流れを見ていて思い出すのは、1995年に球界関係者の反対を押し切って大リーグ入りした野茂英雄投手です。アメリカの大リーグに憧れ、日本のプロ野球を半ば強引に出てアメリカに渡りました。

当時は日本のプロ野球を見捨てた異端児扱いされていましたが、大リーグでのトルネード投法による大活躍によって、その後の日本人プレーヤーの大リーグへの流れを作った功労者です。野茂選手がアメリカに行った時は、まだ今のようなプロ野球から大リーグへの流れが当然とは言えない時代でした。しかし、今や日本で活躍すればするほど大リーグ志向は強まり、世界で活躍したいと思うプロ野球選手が増えています。

大学教育も同じです。日本の大学という閉じた社会から、グローバルな競争が始まっています。東京大学はプロ野球でいえば、読売巨人軍のような立場になっていくと思います。それよりも、ハーバードやMITといった、野球でいえばニューヨークヤンキースや、ボストンレッドソックスのような大学に憧れる受験生がいてもおかしくありません。

こうなってくると、疑問が出てくるのは日本の受験教育です。これまでは日本の有名大学に入ることによって、就職時や入社後の有利な雇用が得られるメリットがありました。卒業証書が社会人になってからの特権を得るためのチケットになっていたわけですが、大学合格の為だけに無意味な受験勉強することには、もはや価値はなくなっていると言って良いでしょう。国内だけでしか通用しない受験産業は崩壊していきます。

日本社会は少子高齢化だけではなく、教育のグローバル化によっても大きく変わろうとしています。今回の動きがドミノ現象のように日本の高校に広がれば、日本の教育業界には、明治維新のような大変動が起こることになるでしょう。既得権益者にとってはピンチかもしれませんが、変化はチャンスです。

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