絶版になった本を含め、これまでの10年で、30冊以上の書籍を書いてきましたが、現時点で資産運用に関して読んで欲しいと思っている「資産運用3部作」は写真の3点です。
「内藤忍の資産設計塾【第3版】」は、2005年に初版が発売されてから、10年近く改訂を続けているロングセラーです。なぜ投資をすべきなのかから始まり、投資信託やFX、株式といった金融商品を使った「長期分散投資」の方法を網羅的に解説した私の最初の著作であり代表作でもあります。
「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」は、金融資産と実物資産(不動産投資、ワイン投資)との融合による投資方法を提案した、新しい資産運用のガイドブックです。金融資産1000万円までは、低コストのインデックスファンドの月次積立を活用した国際分散投資。金融資産が1000万円を超えたら、不動産やワイン投資などの実物資産への投資を組み合わせて、さらに資産運用の安定を狙うという戦略を解説しています。
「究極の海外不動産投資」は、海外不動産にフォーカスし、主要な投資対象国について、同じ視点で「水平比較」した投資本です。先進国のアメリカ、新興国のマレーシア、タイ、フィリピン、カンボジア、バングラデシュを取り上げて、不動産取引にかかるコスト、税金、物件の選択方法などをわかりやく説明しています。
そして、今まさに制作中なのが、ワイン投資に関する書籍です。タイトルはまだ未定ですが、不動産と並び、私が自分自身で実践しているワインへの投資の具体的方法がテーマの日本で初めての書籍になります。年内の刊行を目指して最後の追い込みをしています。
さらに来年早々に作りたいと思っている書籍は、金融資産、海外不動産、ワイン投資に加え、国内不動産も組み入れた、「究極の資産設計塾(仮称)」です。
すべての資産運用の手法をできる限り網羅的に取り上げて、それらの投資対象をどのようにインテグレーション(統合)していくか。日本の個人投資家が求めているのは、個別の投資商品の解説ではなく、それらをどのように組み合わせるのかの、具体的方法だと考えています。
構想するのは簡単ですが、実際に書籍化するのには大きなハードルがあることはわかっています。それでも、20代から自分自身で行ってきた、様々な資産運用の手法を集大成するような、作品にチャレンジしてみようと思います。