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「Shinoby`s Bar 銀座」の準備を始めるようになって変わったことは、レストランやバーに行って、内装やメニュ、グラスや食器までチェックをして、あれこれ勝手にコンサルする癖がついてしまったことです。「食器と料理がミスマッチ」「内装にお金かけすぎ」「席数もっと増やせる」・・・「一人飲食コンサルタント」を気取って、お店の改善点を考えるのが習慣になりました。

しかし、出来上がったものにあれこれ注文を付けるのと、自分でゼロから作り上げるのは次元が全く異なります。注文を付けるのは簡単ですが、自分でやれるのかと言われれば、そんなに簡単なものではないことは明らかです。完璧などこの世には存在しませんから、どんなお店にも多かれ少なかれ問題や改善できる点は存在します。

今回、自分がお客さんではなく、お店を運営する立場になって、「ゼロから1を生み出す」ことの苦しさや難しさを実感しています。

例えば、ドリンクのメニュは、なるべく多くのワインをリストに載せたいと思いますが、ワインセラーの容量に限界があります。数を増やせば1銘柄の本数が少なくなり欠品になるリスクが高まります。セラーを拡大すれば、それだけ在庫リスクが高まり、コスト高になりますから、ワインの価格を上げなければ経営が成り立ちません。丁度いい銘柄数はどのくらいなのか?試行錯誤しなければ正解はわかりません。

料理のメニュも同様です。前菜、メイン、デザートの品数はどうするのか?限られた人員でお店を切り盛りすることを考えれば、メニュの数は思い切って削ってしまうのが良いのか。しかし、それだとお客様の満足度が下がるのではないか。デザートやお茶(コーヒー、紅茶)は出すべきなのか・・・。これも答えはありません。

もう1つ決めなければいけないのは、店内のBGMです。家にあるCDの中から、10枚ほど選択することにしました(写真)。ジャズが良いのか、それとももう少しポップな音楽が良いのか。自分の好きな音楽の中でも、ディープパープルやプログレはさすがに封印しようと思っていますが(笑)、カプースチンくらいなら大丈夫かなと思ったり。音楽も試行錯誤で進めるしかありません。

人を批判するのは簡単です。しかし、それを自分がやる立場になった時、その難しさや苦労に初めて気が付くのです。

責任を伴わない「評論家」というのは気楽なもの。自分でリスクを取って、同じことができるかどうか自問してみれば、人を簡単に批判することは傲慢であることに気が付くはずです。気が付かないうちに、「傲慢な評論家」にならないように気を付けたいものです。

(本日の資産デザイン研究所メールで、Shinoby`s Bar 銀座へのアクセス方法をご案内いたします)

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