NewsPicks(ニュースピックス)という、サイトがあります。業界の専門家がプロピッカーとしてニュースをセレクトしてくれる「キュレーションサイト」です。このサイトに資産運用に関するロングインタビューが掲載されました。
このインタビューの中で一番言いたかったことは、日本のビジネスパーソンは「労働者」や「経営者」から「投資家」にシフトすべきということです。なぜなら、投資家になることによって「お金」と「時間」という人生の二大制約要因から解放されるチャンスを手に入れることができるからです。2つの制約要因を自分でコントロールできてこそ、幸せな人生が実現できます。
これからは、仕事の収入よりも、お金に稼いでもらう投資からの収入によって格差が広がっていきます。会社でプライベートを犠牲にして昇進しても、せいぜい数百万円の年収格差が付く程度です。仕事が好きなら構いませんが、わずかなお金のために貴重な時間を犠牲にする選択肢より、資産運用でそれ以上の資産を手に入れる方が賢明だと思うのです。
多くの人は、お金は足りないが時間は余っている、と思い込んでいますが、大いなる勘違いかもしれません。なぜなら、自分に残された時間が後どのくらいあるかは誰にもわからないからです。自分は90歳まで生きるつもりでいても、実は寿命は60歳までと知れば、時間の希少性に気が付くはずです。やりたくないことをやっている時間はありません。
投資家になることで、時間の自由を手に入れると見えてくる世界があります。私が、会社を辞めて投資家に軸足を移し、びっくりしたのは、街には平日の昼間から優雅にシャンパンを飲んでいるような人がたくさんいるということでした。スポーツクラブにも優雅な時間を過ごしている人たちばかりです。時間から自由になって、これまで見えなかったものが見えてきました。
いきなり仕事を辞めて、デイトレーダーになれということではありません。仕事をする労働者として毎日を過ごしながら、将来の投資家になるための準備を着々と進めるべきだということです。
仕事はいつか辞めなければいけない日が来ます。その時に、お金と時間の自由を手に入れる方法を知っているかいないかが、人生のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に大きく影響します。
週末は行列で2時間待ちの有名店も、平日なら予約なしにお得なメニュを楽しむことができます。こんな時に豊かさとは、些細なことから得られるのだと、実感するのです。
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