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20代の時に留学していたMITスローンスクール(マサチューセッツ工科大学のビジネススクール)の卒業25周年ということで、当時の留学生がSHINOBY`S BAR 銀座に集まり同窓会を開催しました。

私は卒業時27歳で、今は52歳。同級生といっても、年齢ばバラバラですから、既に還暦を超えた方もいらっしゃいます。20名が集まって、家庭用ビデオカメラで、当時撮影した懐かしい映像を見ながら思い出話に花を咲かせました。ビデオテープをDVDに焼き直した映像です。画面に表示されている「1990.11.9」という日付が時代を感じさせます。

シニア世代に近づいている中、既に引退して不労所得で暮らしている人、同じ会社にずっと勤めている人、8つ目の会社で現役バリバリの人など、キャリアはそれぞれですが、近況報告を聞いていて、気が付いたことが3つありました。

1つは、この歳になってくると、社会的地位には、あまり意味がなくなってくるということです。幹部社員として、忙しく毎日を過ごしている人よりも、好きな仕事を自分のペースでのんびりやっている人の方が、楽しそうで幸せに見えてくるのです。軽井沢に生活の拠点を移したり、自分のやりたいことを自由にやれる環境にいる人が、一番活き活きしているように見えました。

次に思ったことは、健康であることの大切さです。アクティブにスポーツに挑戦して、マラソンやウインドサーフィンなど、新しいチャレンジを続けている人が意外に多くて驚きました。心身共に健康であることで、前向きな気持ちを持ち続け、何事にも興味を持って前進できる。酷使してきた体を労わって、大切にしなければならないと痛感しました。

3つ目に思ったことは、経済的な基盤を作ることの重要性です。やりがいや健康があっても、経済的な基盤が無ければ、やりたいことには制約がかかってしまいます。仕事にエネルギーを注ぐだけではなく、好きな仕事や趣味を自由に取り組めるだけの経済面での準備をしっかりしておくことが、充実した人生の後半戦に必要だという現実にも気づきました。

6時半に始まった会は、3時間以上の長丁場になり、また夏に別の企画で開催することが決まりました。25年間でそれぞれの人生には変化がありましたが、顔を合わせるとナゼか25年前に戻った気持ちになるから不思議です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。