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来月発売予定の書籍(写真)では、資産運用だけではなく、自分で仕事をして収入を増やす方法についても書いています。「仕事の収入=時給 x 労働」です。から、収入を上げるためには「労働時間を長くする」か「時給を高める」か、2つの方法しかありません。後者を選びたいと思うのは当然です。そして、自分の時給を上げる方法は、希少性を高めることだと思います。他の人では代替できないオンリーワンの何かを持っていれば、市場価値を高めることができるのです。

オンリーワンの価値はいくつかのスキルの掛け合わせで実現するのが現実的です。1つの能力だけでは競争相手を差別化できませんが、いくつかのスキルの掛け合わせによって、競争相手が減っていくことが期待できるからです。

自分自身の中に、複数のスキルがあって、それを掛け合わせることで希少性が高められるなら、それで問題はありません。しかし、自分の能力のすべてを投入しても差別化できないなら、「掛け算できる相手を探す」という戦略が考えられます。

例えば、私がSHINOBY`S BAR 銀座を始める際、SNSなどを通じたマーケティングについての強みはありましたが、飲食に関するノウハウはまったくありませんでした。そこで、飲食関係の友人にお願いして、共同事業の仕組みを作り、お互いの強みを提供していくことにしたのです。

このようなスキルを持ち寄って一緒に事業を進める際に、最も適した仕組みが「株式会社」だと思います。

お互いにスキルを持った人がいた場合、一緒に始める時には高いモチベーションをもって事業の成功に二人三脚で邁進しますが、事業が想定通りにいかなかったり、想定外のトラブルが発生したりすると、ベクトルが合わなくなってしまうことがあり得ます。株式会社を設立して、お互いに出資比率を相談し、共同で株主になれば、そのような事態になってもベクトルがずれることはありません。会社の収益を上げて、株式価値を高め、配当していくことを、状況に関係なく、共通の目標にできるからです。

来月から開講する丸の内朝大学マネークラス2017夏学期でも、事業化に成功した人たちがどのようにしてスキルの掛け算をしていったか、リアルなお話を伺う予定です。

「掛け算できる相手を探す」という考え方を広げているうちに、異なるスキルを持つ人たちと共同出資して、事業を始めるケースが増えてきました。今もまた新しいプロジェクトがあって、新会社を立ち上げる構想を練っています。

今回は、資産デザイン研究所の事業をさらに進化させ、個人投資家の資産設計のお手伝いをする事業です。具体化した時には、皆様にご報告いたします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。