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今月発売のマネー誌の新聞広告を見ると、定番の企画「1億円特集」が仲良く並んでいました。

将来の資産の目標を立てて、それを実現したとしてもお金の不安は消えない。それに気が付いた私は、このブログに書いたように「変節」しました。

「60歳までに1億円」というストックの発想では、シニアのお金の問題は解決しない。それよりも「60歳から毎月20万円」というフローの発想が必要だということに気が付いたのです。

ここ数年は、堅調な株式市場と、暗号資産の高騰によって、永遠に資産が増え続けると錯覚してる個人投資家が増えているように見えます。でも、現在の相場の延長線上に未来があると楽観視するのは危険です。

リーマンショックの時には、世界の株式市場は大きく下落し、日経平均は1年で45%下落しました。個別株になると、さらに大きく下落したものもあります。株式や暗号資産を中心とした資産1億円でアーリーリタイアして、その資産が45%減ってしまったら、果たして精神的に耐えられるのでしょうか。

そう考えれば、金融資産1億円で若くしてFIRE(経済的自由と早期リタイア)するのは、止めた方が良いと強く思います。

またマーケットが下落しないとしても、若いうちに積み上げた資産を、取り崩しながら生活するというライフプランは、現実にはワークしません。収入が先細りになる中で、積み上げた資産が減っていくのは、多くの人にとってストレスになるからです。

米びつに入った米を食べて、減っていくのを見れば、誰でも将来が不安になります。それよりも、井戸から湧き出す水を飲むような、継続的な収入が得られる仕組みを構築すべきです。

メディアに煽られて、安易にFIREしてしまって、その後の人生設計が大きく狂って、家計が文字通り火の車(FIRE)になってしまう人が続出しないか。今から本当に心配です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。