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ワイン好きの友人が還暦を迎え、毎月「これぞ」というワインをみんなで飲む会をはじめました。今まで購入して大切に保管していたワインが飲めない年齢になる前にシェアしたい仲間と味わっておきたいと考えて、始めた企画のようです。

若い頃は、ワインをセラーにどんどん増やしてストックするのが当たり前だと思っていても、ある瞬間からその考え方に疑問が生まれます。

セラーに残っているワインは墓場に持っていけないという現実に気が付くからです。

新たに購入して、結局飲みきれないワインを貯めこんでも意味がありません。それよりもストックされているワインを飲む量を増やせば、セラーに入っているワインを減らせます。

美味しいワインであればあるほど、体力のある元気なうちに飲んでおくべき。極めて合理的な考え方です。

これはお金との付き合い方でも同じです。

私は社会人になってから資産形成の大切さを意識し、「収入>支出」からの差額を投資に回し続けてきました。お金がお金を生み出す複利の効果を享受するには時間がかかります。20代から始めたことは、今から考えれば極めて効果的でした。

しかし、このような支出をコントロールする生活スタイルをいつまでも続けているのは、賢明なお金との付き合い方ではないと感じるようになっています。

還暦を控えて、そろそろ「支出>収入」という使うモードへの転換を考えるべきではないかと考えてしまうのです。

その発想は、ワイン好きの友人と同じです。

しかもお金はワインとは異なり、一定の臨界点を超えると使っても使っても勝手に増えるようになります。

例えば、1億円を年利5%で運用しても年間500万円に過ぎませんが、10億円を年利5%で運用すれば年間5,000万円になります。

この場合、1日10万円使っても1,000万円以上資産が増えていく計算になります。普通の人が生活するお金としては充分な金額です。

「貯める」から「使う」への人生の転換点を間違えると、クオリティ・オブ・ライフを低下させることになります。

お金との付き合い方は、人生のステージによって柔軟に切り替えていく必要があることを忘れてはいけません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社ウェルス・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。