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EU(欧州連合)の議会の売店で販売されていた瓶詰めカルボナーラソースについてイタリアの農業・食料政策大臣が「伝統的なカルボナーラではない」と批判し大きな騒動になりました。

本場イタリア・ローマのカルボナーラは太麺のパスタ、グアンチャーレ、卵(卵黄、卵白)、ペコリーノ・ロマーノ、それにブラックペッパーだけの素材でシンプルに仕上げています。

生クリームは使いませんし、ベーコンではなくグアンチャーレと呼ばれる豚の頬肉の塩漬けを使います。そしてチーズもペコリーノ・ロマーノを使って塩気を補います。

日本でもカルボナーラは人気のパスタメニュですが、写真のようにイタリア人からしたらかなり違和感を感じる料理になっているはずです。私も日本風のカルボナーラはクリーミー過ぎて味にパンチがなく、お店で注文しようとは思いません。

これは中華料理の酢豚でも同じです。日本の酢豚も恐らく本場の中国人から見ればかなり奇妙な料理になっています。玉ねぎ、ピーマンなどのカラフルな野菜が入り、ソースはケチャップを入れて甘みが強く、パイナップルが入っているものもあります。

私は中国で食べたような黒酢が使われた酢豚は大好物ですが、日本風酢豚は食べたいと思いません。

カルボナーラも酢豚も日本風にアレンジしない方が好みではありますが、オリジナルの伝統製法の料理だからといって必ずしも美味しいとは限りません。別の国や地域で独自に改良されて元々の料理よりも美味しくなったとさえ感じるものもたくさんあります。

例えば、日本人の国民食であるラーメンやカレーは中国やインドから伝わった料理ですが、日本国内で独自の進歩を遂げて別ものになっています。そしてその味は世界中で愛されています。

日本のラーメンは日式中華として中国でも人気になっていますし、大手カレーチェーンのCoCo壱番屋はインドに逆進出して、現地のインド人向けに日本風のカレーを提供しているそうです。

ちなみにラーメンやカレーは、本場も日本風もそれぞれに良さがあってどちらも大好きです。

オリジナルの伝統的なお料理は長い年月をかけて改良されて生き残ってきたものですから工夫がこらされ完成度の高いお料理であることは確かです。

しかし、それをまったく別の観点から改良して別のお料理として完成させるのもイノベーティブな試みと言えます。

日本には各国の伝統的なお料理からそれを日本風にアレンジしたものまで選択の自由があります。これは世界のどこにも無い日本だけの素晴らしい価値だと思います。

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