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年末の報道番組を見ていたら、トケマッチの首謀者逮捕が報道されていました。トケマッチとは高級腕時計のレンタルサービスを提供していた会社が、所有者から預かった時計を返却することなく、転売してトラブルになった詐欺事件のことです(写真はテレビ局のサイトから)。

見ず知らずの営業者を信用して自分の高級腕時計を貸し出ししてしまうリスク管理の甘さには驚きしかありませんが、この事件をメディアが執拗に取り上げるのは何故でしょうか?

それは「トケマッチ」というサービスの名称にあると思います。ちょっととぼけた名称で、貸出しした時計が「溶けて」しまったといったイメージ。富裕層の被害者たちに対する視聴者の複雑な感情が反映していると感じます。

それが証拠にほとんどのニュース報道では高級時計詐欺と報道するだけではなく「トケマッチ」という固有名詞を何度も繰り返し紹介しています。

もしこのサービスの名称が高級腕時計レンタルといった平凡なものであったら、ここまで騒がれる事はなかったでしょう。

これと同じ匂いを感じるのが「カニカニ詐欺」です。

これは年末に主に高齢者に対し売れ残ったカニを安く販売すると電話などで言葉巧みに勧誘し、クオリティーの低いカニを無理矢理送り付ける電話商法のことを指しています。

この手の押し売り商法は、カニに限らず様々な商品で行われています。年末の風物詩ということでカニが話題になっているんだと思いますが、なぜ「カニ詐欺」ではなく「カニカニ詐欺」なのでしょうか?

これはオレオレ詐欺と同じように視聴者に対してキャッチーな名称だからだと思います。

2つの消費者トラブル報道に共通するのは、大した事件でもないありがちなトラブルをキャッチーな名前をつけることによって面白おかしく報道しようとする姿勢です。

トケマッチは高級腕時計を持っている富裕層が損をしたある意味自業自得な事件ですし、カニカニ詐欺も信頼できる通販サイトで購入すれば発生し得ないトラブルです。

ニュースの視聴者ウケするネタが見つからない。だからメディアが面白い名前のニュースを大したことも無いのに大げさに報道する。

このようにしてメディアの報道の価値は下がっていくのだと納得しました。

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