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1月5日に豊洲市場で行われたマグロの初セリで「すしざんまい」を展開する喜代村が青森県大間産のクロマグロ243キロを5億1030万円で落札しました。ちなみにすしざんまいは社長の木村氏の派手なパフォーマンスで知られるお寿司チェーンです。
5億1,030万円は過去の最高値だった2019年の3億3,360万円を大幅に塗り替える歴代1位の金額です。
このマグロを釣り上げたのは、青森県大間の「伝説の漁師」と呼ばれる伊藤豊一さんです。今回のマグロ1本で4億円以上の収入になるそうです。命がけの仕事ではありますが、マグロ1本で夢があります。
毎年話題になる豊洲のマグロの初セリですが、昨年までは「銀座おのでら」がまぐろ卸の山幸とタッグを組んで一番マグロを落札してきました。今年は6年ぶりに喜代村が競り勝ちました(図表は日本経済新聞電子版から)。
落札されたマグロは通常の店舗価格ですしざんまいの各店で提供されるそうです。1kgあたり210万円のマグロですから明らかに大赤字ですが、落札の目的は広告宣伝効果であることは明らかです。
喜代村の売上は正確には分かりませんが、コロナ禍から底打ちして250億円を超えるレベルまで回復しているそうです。最近はあまり話題にならないすしざんまいですがインバウンド需要を取り込み、不採算店舗をスクラップすることで攻めの経営に転じています。
広告宣伝費として5億円をかけることが企業体力に合ったものなのかどうかは分かりませんが、当初の落札予算が4億円と語っているところを見ると手元資金の範囲で充分賄えるのだと想像します。
事業規模の再拡大のための起爆剤として、今回の落札を狙っていたとすれば周到な経営戦略といえます。
マグロの購入費用は仕入れ経費となりますから利益を圧縮することができ体力のある会社であれば節税効果になります。
問題は再び知名度が上がってすしざんまいに来店した顧客に満足できるサービスが提供できるかどうかです。知名度向上は来店動機にはなってもリピートするかどうかは来店時の満足度にかかっています。
私も以前は家の近くにあって良く出かけていたすしざんまいですが、最近はすっかりご無沙汰しています。今回のニュースを聞いて久しぶりに行ってみようかと思いました。
私と同じように思う人がたくさんいれば、すしざんまいの思う壷です。5億円の広告宣伝費は来店のきっかけを促すものとして決して高いものではありません。
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