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ほぼ月に一回のペースで東京丸の内にあるBB&Rワインサロンで、ワインテイスティング&インベストメントセミナーを開催しています。11名限定のこじんまりとした会ですが、毎回「価値>価格」のフランスワインを楽しみながら、勉強しています。

今週開催されたセミナーでは、こんなワインが提供されました。

2004 Ch. Lynch Bages
2007 Charmes-Chambertin, Grand Cru, Olivier Bernstein
1995 Ch. Haut Brion

(これ以外にもシャンパーニュやブラインドテイスティング用のワインも合わせて、7種類のワインが提供されました)

3つ目のシャトー・オーブリオンはボルドーの5大シャトーの1つ。イギリスの倉庫にシャトーから直接運ばれ、完璧な保存状態で保管されていたボトルです。店頭販売価格が、約8万円ですから、レストランで注文すれば20万円くらいの値付けになっているワインです。

1人でお店で注文するのは、かなりの勇気が必要な価格ですが、このワイン会ならメンバーでシェアできます。保存状態や飲むときの温度やグラスなど、プロがコントロールした状態で味わうことを考えれば、とても貴重な機会であることが理解していただけると思います。BB&R社の採算度外視のワイン提供があればこそ成り立つセミナーです。

このセミナーはワインを楽しむだけではなく、投資の対象として考える機会でもあります。フランスのボルドーやブルゴーニュの高級赤ワインは、将来の値上がりを期待して投資対象として購入し、長期で保管する投資家が数多くいます。イギリスを中心に欧州では一般的なもののようですが、ようやく日本でも注目されるようになってきました。

ワイン投資は、株式や投資信託とは異なる、実物資産への投資であり、金利や配当といったリターンは一切ありません。金(ゴールド)と同じように、安く買って高く売るしか利益を上げる方法はありません。需要と供給の関係を考えれば、長期の投資対象としては有望だと考えています。

そんな「ワイン投資」に関する書籍を、ワインファンドを取り扱っているヴァンネット社や、ワイン商のBB&R(ベリー・ブラザーズ・アンド・ラッド)社にご協力頂きながら制作をしています。ようやく12月に刊行できる見通しが立ってきました。

恐らく日本で初めて、具体的なワイン投資の方法を網羅的に解説した書籍になると思います。なぜ投資をするのか、から始まって、ワイン投資のポートフォリオへの組み込み方まで実用的な1冊に仕上げる予定です。原稿完成までもう一息ですが、1日も早く皆さまに読んでもらいたいユニークな作品になるはずです。

書籍の予約が始まりましたら、またお知らせいたします。どうぞよろしくお願いいたします。