141018JunkoYagami

先週開催されたお茶の水JAZZ祭で、イベント終了後に楽屋にお邪魔してご挨拶させて頂いた、八神純子さん。30年以上の大ファンなのですが、感動したのは高校時代に聴いていたのとまったく変わらない伸びのある高音の美声でした。

ジャズのスタンダードがメインで、オリジナルの曲は「みずいろの雨」だけしか聴けませんでしたが、数年前に活動再開したとは思えない、素晴らしいパフォーマンスでした。

私は声楽の専門家ではありませんが、多くの歌手は年齢と共に音域が狭くなり、高音の発声が難しくなっていくようです。以前はハイトーンが魅力だったアーティストが、気が付けばキーを下げて歌っている。年齢と共に味わい深くなる面もありますが、やはり変わらない姿を見たいというのがファンの心理です。

八神さんがどのような努力をされているのかは想像もつきませんが、人知れずトレーニングを続けているからこそ、変わらないクオリティで歌えるのだと思いました。

確かに一瞬の輝きも「才能」だと思いますが、それを継続するのは才能だけではなく努力も必要です。努力を継続できることこそ、本当の才能ではないか。

数えきれないほどのアーティストがデビューをし、その多くはヒットも無く引退していきます。才能に恵まれてヒット曲を出すことができても、それを継続することはとても難しいことです。更に、30年、50年と経っても未だに多くの人に愛される名曲を作り、歌える人というのは、「継続」していくためのとてつもないエネルギーを持っている。お話をしながら、そんな強いパワーを感じました。

今回は、ジャズのビッグバンドとの共演でしたが、次回は通常のコンサートにも行ってみたいと思っています。

※宇崎竜童さんプロデュース第8回お茶の水JAZZ祭in明治大学アカデミーホールにて