141229WineInvestment

制作が遅れていたワイン投資本ですが、ようやく年初に校了。1月下旬に書店に並ぶことになりそうです。写真の書影は最終版ではありませんが、黒を基調にしたデザインイメージで完成する予定です。

ワインとは金や原油と並ぶコモディティに位置づけることができます。また、アンティークコインやクラシックカーのようなラグジュアリー商品に分類することもできます。

いずれにしても投資対象として、株式や債券、不動産などと大きく異なる点は、配当や金利、家賃収入といったインカムゲインがないことです。ワインの場合は逆に保有期間中の保管コストもかかってきます。だから、ワイン投資でリターンを得るには、安く買って高く売ることによるキャピタルゲイン(値上り益)を目指すしかないということになります。

また、投資対象となるワインはフランスが中心になりますから、ユーロの為替リスクが発生します。ユーロ高になれば円ベースにリターンが高くなりますし、円高になれば為替損が発生します。外貨投資の1つとして位置づけられるのです。

ワイン価格の動きを見ると、10年単位では右肩上がりになっていますが、リーマンショックやユーロ危機の直後はインデックス(高級ワインの価格を指数化したもの)で20%以上下落しています。短期で利益を狙う投資対象ではなく、長期で値上がりを待つ投資対象と言えます。

金融商品との相関を考えれば、資産の一部を、値動きの異なるこのような資産に配分するのは分散投資の観点からも意味があると思います。資産全体の10%程度が目安になると思います。

ワインを飲むのは好きだけど、投資として考えたことは無かった。
ワインの知識は無いけど、投資には興味がある。
長期分散投資の一環として、新しい資産運用の知識を身に着けたい。
・・・

そんな読者にとっては読みやすい初心者向けのワイン投資ガイドになっています。アマゾンでは書影はありませんが既に予約がたくさん入っております。多くの方に読んでいただければ幸いです。

<参考書籍>
「究極のワイン投資」

※毎週金曜日に配信している「資産デザイン研究所メール」。資産を守り増やすためのヒントから、具体的な投資のアイディア、そしてグルメな情報まで、無料でお届けします。