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飲食店の仕事をしているせいで、他のお店に食事に行くと、色々なことがとても気になります。最近、思ったことは、席に着くと出される「おしぼり」に関しての疑問です。

ウェットティッシュのような使い捨てのおしぼりが置いてあるお店も増えましたが、やはりおしぼりはコットンの素材の方が高級感もあって手を拭いても気持ちが良いものです。

お店に入って座席に着くと、店員さんがお水と一緒に運んできて、おしぼりを目の前で広げて手渡ししてくれる。そんなサービスが普通だと思います。SHINOBY`S BAR 銀座でも、そのようにしています。しかし、席についてメニュを見たり、携帯をチェックしている時に「おしぼりでございます」と一方的に渡されるのは、時には押しつけがましく感じることもあるのです。

先週行ったお店では、おしぼりをスープカップのようなものに入れて、テーブルまで運んで置いてくれました(写真)。この方法のメリットは、おしぼりが店員の手に触れないので潔癖症の人でも気にならないこと。そして、おしぼりを手渡しするのではなく、お客様が好きな時に広げて使えるということです。また、お食事をしている最中も、テーブルに直接置くのではなく、カップの中に入っているから清潔感があります。

ただし、カップを置くのでテーブルが狭くなってしまうというデメリットがあります。

どちらの方法が良いのか、簡単に判断できませんが、おしぼりの渡し方1つとっても、これだけ工夫しているお店があるということに、飲食の奥深さを感じました。小さな改善の積み重ねによって、お客様に愛されるお店が作られていくのです。

「おしぼり問題」に限らず、すべてのサービスはメリットとコストの兼ね合いによって決めていかなければなりません。今月も月末にSHINOBY`S BAR 銀座の店長会議が開催されます。SHINOBY`S BAR 銀座はどうするか。そこで議論する予定です。

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