150703Money2015summer

セミナーシーズン真っ盛りです。他の講演者の方と一緒にセミナー開催するケースも多いのですが、たくさんの人のプレゼンテーションを見ていて、「上手いなあ」と思う人に共通する要素があることに気が付きました。

まず、話のうまい人というのは、来場者の目的にフィットした話をして「おみやげ」を渡しています。セミナーにどんな人が来るのかは、当日までわかりません。自分のセミナーに来たことのある人はどの位いるのか、参加者の専門知識はどのくらいあるのか。そんな来場者のプロフィールを話をしながら、見極めていって、それに合わせて話を微調整していく。来場者のニーズにピッタリ合った情報提供が「おみやげ」になるのです。

帰り道に「今日は良いセミナーだった」と思ってもらえる価値の提供は、相手のニーズを知ることから始まります。

そして、話のうまい人はプレゼンテーションの流れが綺麗です。全体から部分へという構成がしっかりしているので、話を聞いている人が「自分が今どこにいるか」認識しやすいのです。例えば、今日は3つの話をしますと冒頭に全体の構成を伝え、そこから1つ1つを掘り下げていけば、聞き手は頭の中に3つの話がスッと入ってきます。

帰り道に「今日の話はポイントが良くわかった」と思ってもらえるには、全体の構成が重要なのです。

さらに、話のうまい人は難しい話をわかりやすくする「例え」を巧みに操ります。

例えば、資産運用のセミナーなら、アセットアロケーションというとわかりにくく難しそうですが、幕の内弁当と同じと言うと何となくイメージしてもらいやすくなります。あるいは、集中投資するのは、「クイズダービーで「篠沢教授に全部」と同じ」と言う話をすると、特定の年齢層には極めて強烈に伝わったりします。身近なものに例えることで、単純化・ビジュアル化ができるので、理解が深まり、記憶に残る内容になるのです。

帰り道に「今日の話はわかりやすかった」と思ってもらえるにはデフォルメが必要なのです。

先週末は4つのセミナーと講演会。今週の3連休もセミナーが3つ。そして、来週末も3つと週末はほとんどセミナーという状態です。12月上旬まで週末はセミナーかスタディツアーがずっと続きます。

毎回3つのポイントを意識して、教える人として成長していきたいと思っています。

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