151028Kodansha

2008年に出版した「「好き」を極める仕事術」(書影の写真が若いっw!)は、個人的にはとても気に入っている著作の1つなのですが、残念ながら既に絶版になってしまいました。

最近、「好きを仕事に」は幻想なのか?という記事を書いたところ、大きな反響がありました。そして、とある出版社からは、この本を全面改訂し、新版で執筆しないかという有難い提案まで頂いています。

出版した2008年当時は、マネックスグループで投資教育会社を立ち上げ社長として「「好き」を極めて」いました。あれから7年経って、当時と更に比べ物にならないくらい好きなことを仕事にして、暮らすようになりました。

好きなことを仕事にして暮らすためには、「時間」と「お金」という人生の2つの制約要因から解放される必要があります。

時間という制約から解放されるためには、「労働力にレバレッジをかける」ことと「自分で時間を管理できる自由を手に入れる」ことの2つが前提になります。時間を制約する最大の要因が仕事です。好きでやっている仕事だけに特化して、やりたくないことや苦手なことはアウトソースすることで、自分の時間当たり単価を最大化することが可能になります。余った時間は自分の自由に使えるのです。

また、時間を誰かに縛られる「労働者」から自分でスケジュールを決める「経営者」になることで、時間を自分で管理できるようになります。平日の空いている昼間にプールで泳いだり、天気が良い時には午後から海を見に行ったりする自由は同じ時間でも貴重で価値のあるもの。人生の充実度を一層高めます。

お金の制約は、必要な資産(ストック)を得る方法を知ることと、将来の安定した定期収入(フロー)を確立することの2つがポイントです。ストックを積み上げるには、自分が働くのとお金に働いてもらうのを両輪で組み合わせる必要があります。そして、一定の年齢に到達したら、自分が働くのではなく、お金がお金を生み出す仕組みを作り、毎月の定期収入を確保するのです。お金がお金を生み出す仕組みは資産運用の技術を磨けば誰でもできることです。

2つの制約要因から解放されれば、自分が好きな時間に好きな仕事をして生活することができるようになります。

私が今やっている仕事は、著述業、セミナー講師、バー経営、コンサルティング、起業サポートなど多様ですが、どれも好きでやっていることばかりです。時間も自分で自由に組み立て、休みたい時に休みを入れて自由に仕事ができるようになりました。

特別な才能があった訳でもなく、凄い努力をした訳でもありません。ただ、人生に大切ないくつかの「ツボ」を押さえることで、それが実現できたと思っています。だから、誰でもやる気になれば、同じように「「好き」を極める仕事術」が実現できるのです。

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