151110Population

11月8日の日経新聞朝刊で日本の人口問題が取り上げられています(図表も同記事より引用)。世界銀行の試算で、日本の出生率が今世紀半ばに希望出生率である1.8に達し、2100年まで同水準で続くという基本シナリオだと、50年後の2065年には日本の人口が1億人を下回るという予測です。

2014年の合計特殊出生率は1.42で、1.8という数字は1984年を最後に達成してできでいませんから、この予測にしてもまだ楽観的な期待をかなり織り込んだものと言えます。もし、日本の出生率が今のまま推移すれば、さらに人口増加の見通しが立たないことになるのです。

人口減少も解決しなければいけない問題ですが、もっと深刻なのは高齢化です。日本人の平均年齢は40代後半です。新興国に行くと若者や子供が多く、街が活気に溢れているのに驚きます。例えば、カンボジアの平均年齢は23歳。日本とは親子ほどの違いがあるという状態です。しかも日本人の平均年齢はこれからさらに急速に上昇していくことになります。

いずれ、日本では階段で転んでケガをするお年寄りが増えて、エスカレーターは事故防止の観点からスピードが遅くなり、電車の乗り降りも時間がかかるようになり、それに合わせてダイヤ改正されることになるでしょう。

新聞や雑誌も大きな活字がデファクトになって、テレビはシニア向けの番組だらけに。ライフスタイルが人口の最大比率を占めるシニア層を中心に回るように変わっていくのです。若者には暮らしにくい街になっていきます。

東京の巣鴨は、シニアの女性が集まることから「おばあちゃんの原宿」と呼ばれていますが、いずれ「原宿が巣鴨になる」ことは確実です。原宿は若者の聖地ではなく、シニアの聖地になるのです。

記事の中では、人口問題の唯一の解決策とされている移民政策の限界についても記載されています。日本では移民にアレルギー反応を示す人が多いようですが、これからは、人口減少圧力に直面する先進各国間の「外国人獲得競争」が起こるとしています。受け入れ側が拒否するかしないかではなく、そもそも日本に魅力が無ければ移民先として選択してもらえないのです。

移民にさえ、そっぽを向かれてしまうかもしれない超高齢国日本。遠い先の自分には関係ないことではなく、いずれ直面する現実として今から何をすべきか真剣に考えておくべき極めて重要なテーマといえるでしょう。

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