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シンガポールから香港に到着しました。同じアジアにある金融の中心都市なのに、2つの都市は対照的です。

「明るい北朝鮮」と揶揄されることもあるシンガポールは、計画的で管理された街です。緑が多く、電柱が全て地中に埋められたという清潔で美しい街並み。政府の力が強く、計画的に国家を発展させています。

また犯罪に対しては厳罰で対処するそうです。麻薬の持ち込みや保有、誘拐、殺人といった重罪は、死刑が適用。あちこちに監視カメラがあって犯罪者はすぐに捕まってしまうので、犯罪率は低く、繁華街を歩いていてもスリやひったくりはほとんどありません。

ゴミを捨てても罰金、子どもを学校に行かせないと罰金。救急車は有料なので、病気になってもよっぽどのことが無いとタクシーに乗るそうです。火事もほとんどないのでサイレンの音を聞くことはありませんでした。

香港はシンガポールとは対照的で、猥雑で混沌とした街。軽犯罪も多く、繁華街ではスリに注意と言われます。車の盗難も多いらしく、窃盗団もいるそうです。街中はゴミが落ちているのは当たり前。お世辞にも綺麗な街とは言えません。

シンガポールには、日本の富裕層だけではなく世界中からお金持ちが集まっています。彼らがシンガポールに居を構える大きな理由は「税金」です。また、子どもの教育や医療も高い水準を維持しており、これらも富裕層を惹きつける魅力になっています。

日本人の富裕層も、国内での課税強化の流れに呼応するようにシンガポールへの移住者が増えているようですが、中には退屈に感じてしまい、数年で戻ってきてしまう人もいます。

ディズニーランドのように整然として、清潔で安全な街は住みやすく快適ですが、一方で気候も変化に乏しく、刺激が無く、退屈だからというのが理由のようです。

どちらの街にも優秀な日本人が集まって競争をしています。仕事を本気でしたい人にとっては、実力を思いきり発揮できる、魅力的な場所ですが、2つの街の生活はきっと対照的です。

昨日到着した香港の最大の魅力は食です。この季節は上海カニが美味しいということで、オフィスを訪問してお話を伺ったNWB(Nippon Wealth Bank)のスタッフの皆さまに、ローカルの集まる人気店に連れて行って頂きました。

トロッとしたカニの身がこってりとして味わい深い上海カニ(写真)。本場で食べる味は格別です。安全や清潔さも大切ですが、それ以上に食にこだわりがある私にとっては、もしどちらかを選べと言われたら、シンガポールより香港の方が向いているように思いました。

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