160329Tabelog

食べログというグルメ情報サイトがあります。お店に行った人がレビューを書いて、5点満点で評価をするシステムですが、今や飲食店にとって極めて重要なサイトになっています。なぜなら、食べログの点数が低いとそのお店に行かないという、お店の判断材料にしているお客様が増えているからです。

私がオーナーを務める「SHINOBY`S BAR銀座」のレビューに最近厳しい投稿が掲載されていました。お店の料理や接客といったサービス自体のクオリティに関してであれば、正面から受け止めて改善しようと思いました。しかし、書かれていた内容は

1.お店のウリである料理やワインの味についてはまったく内容が無く、食べログとしての情報提供機能を果たしていないこと
2.お店の評価と関係ない来場しているお客様に対する主観的な悪意のあるコメントが掲載されていること
3.お店の運営目的に関して誤まった表記があること

と情報としての価値が無いものでした。そこで、食べログサポート担当に連絡したところ、迅速に削除対応してもらえました。

食べログに限らず、ネット上には大量の「素人情報」が溢れています。その中には極めて重要な視点を提供してくれる価値の高いものもあり、参考になることもあります。しかし、的外れで独りよがりな、この手のコメントも多いのです。放置しておけば良いという意見もありますが、それを読んで誤解する人もいますから、対応していかなければなりません。

ネット上で持論を展開し、声高に他人に対して批判をする人がいます。自分は常に匿名で安全な場所にいて、無関係な人に対して、思い込みによる的外れな批判をするのが特徴です。素人と玄人の違いは、お金を稼いでいるかどうかだけではなく、顔を出して、自分の発言にリスクと責任を取っているかどうかによっても決まります。

毎日忙しく過ごしている多くの人は、自分のことだけで精一杯で、他人に構っている余裕はあまりありません。もし、例えば残念なサービスのお店に出会ったら、ネガティブなコメント書く前に、もう行かなければ良いだけです。そんな暇があったら、巷に溢れている素敵なお店を新規開拓するのに時間を使う方が前向きで建設的です。

匿名で批判的なコメントを書いて悦に入っている人は、そのコメントを相手に面と向かって言えるのか考えたことがありません。塀の影から隠れて石を投げる子どもと同じです。善意のアドバイスをするならともかく、単に「ディスる」のが目的でコメントしている人を見ると、他人のことに関わるだけの時間に余裕があって、幸せな人だなと羨ましく感じます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。