今週21日に新刊「『インベスターZ』公式副読本 16歳のお金の教科書」がダイヤモンド社から発売になります。6人の共著ですが、私にとっては2016年の4冊目の出版です。
本書のテーマはズバリ「お金とは何か?」。
6人がそれぞれの立場からお金との関わり方を自由に語っています。「16歳の」というタイトルが付いていますが、内容はかなり深く、社会人にも充分読み応えのある内容に仕上がっています。
経済評論家から、大学教授、作家、企業経営者、そして現役のファンドマネージャーとそれぞれの立場でお金についての考え方は微妙に違っています。誰が正しいのかということではなく、お金というのはそれだけその人の捉え方によって存在価値が変わってくるものだということです。
私のパートでは、
お金と時間
お金の経営者になる
銀行員は有能か?
株価の変動に一喜一憂するな
日本に発生している「バブル」
「お金を借りる力」を活用せよ
人はなぜリスクを取らないのか?
生きていくこと自体がリスク
といったお話をまとめました。今、自分自身がお金について考えていることを、網羅的かつコンパクトにまとめてもらいました。
微妙に異なるスタンスの6人ですが、共通しているのはリスクに対するポジティブな姿勢と、お金に対する手段としての位置付けです。
金融の専門家の中にはリスクを取らないことを推奨する人たちもいます。例えば、投資のための借金はするべきではない、元本保証の金利0.05%の個人向け国債で資産を守るべきだといったリスクを抑えた資産運用の方法を提案しています。
リスクを取るか取らないかは、投資でも人生でも本人の選択です。確かにリスクを取らなければ、資産は減らないかもしれませんが、現状が変わることもありません。やみくもにリスクを取るべきとは言いませんが、安全地帯で何もしないまま座して死を待つような選択が果たして正しいのか。本書は、それとは真逆の自らが人生におけるリスクを取ってきた人たちが、その効用を説いています。
私は他の共著の人たちと同じように、リスクを取らないで味気ない人生を送るのは、勿体ないと思っています。
そしてもう1つは、お金とは「目的ではなく手段」というお金との距離感です。お金が無いとできないことはたくさんあります。お金を手に入れようとするのは、自分がやりたいことを実現するために必要だからです。自分が必要とするお金を手に入れて、それが人生の目的を達成するために有効活用された時、お金から自由になることができる。
お金の仕事を始めてから30年以上になりますが、人生の目的を達成してお金から自由になるには、もう少し時間がかかりそうです。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。