海外旅行先で、日本人観光客に出会うことがあります。最近はほとんどの場合、コミュニケーションが生まれることはありません。むしろ日本人同士が現地で避け合うような雰囲気があると感じることが多いのです。
20代の頃、バックパッカーで世界を旅行していた時は、ニューヨークだろうとタイのバンコックだろうと、日本人同士が何となく集まって、地球の歩き方を片手に情報交換するのが当たり前のような感じでした。まだ、インターネットもEメールも無い時代ですから、情報収集は本に書いてあることか口コミしかなかった時代です。
最近は情報はネットを使えばいくらでも入ってきますし、せっかく海外まで来たのにいつも一緒にいる日本人とまた一緒にいる必要は無いと思っているのかもしれません。
また、日本人と一緒にいると緊張するという人もいます。英語や現地の言葉の発音に自信が無いので、それを日本人に聞かれたくないということらしいです。
日本人観光客が集まるホテルには、共通点があると思っています。日本語のサービスが通じること、日本の旅行代理店がツアーで頻繁に使う宿であること、価格がリーズナブルで小さい部屋でも清潔感があること。そして日本人に人気の観光地へのアクセスが便利なことなどです。
そんな旅行先で日本人を毛嫌いするような露骨な態度を取る人をたまに見かけますが、何だか「痛い人」に見えてしまいます。自分が日本人の集まる場所に来ていることを棚に上げて、他の日本人のことをとやかく言う権利は無いと思うからです。
旅の達人とは、日本人かどうかに関係なく、旅行者同士が楽しい旅の思い出を作れるように最低限のマナーを守れる人だと思います。自分たちが楽しむのはもちろんですが、周囲にいる人たちもまた大切な思い出を作りにやってきているからです。
海外に行ってまで日本人に会いたくないという人は、日本人がいかないタイミングに、日本から遠くて日本人に人気の無いエリアに行ってください。多くの日本人が働いている平日に、遠く離れたアフリカやラテンアメリカの日本では知られていない秘境に行けば、日本人に会うことはまずありません。
お盆や年末年始にハワイや香港、パリに行って日本人に会いたくないと言っている人を見ると、痛いを通り越して何だか滑稽にみえてきます。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。