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一昨年発売した「初めての人のための資産運用ガイド」が今月また増刷になったと出版社から連絡が来ました(写真)。これで10刷(10回目の印刷)という区切りになりました。

丁度2年前の今頃、制作の話が来て作成した書籍ですから、内容としては2年前に作ったものです。しかも、その前に単行本で本書の原型になる書籍を作ったこともありますから、そこから計算すると4年が経過していることになります。

この本で提案している金融資産を使った資産運用の方法は、2005年に最初の著書である「内藤忍の資産設計塾」を書いた時から10年以上変わっていません。コストを下げる、インデックス運用を中心にする、積立を活用する、グローバルに分散する、長期でアセットアロケーションを考えるといった原則です。

更に言えば、2000年から資産運用講座を30回以上開講している早稲田大学でも、昨日講座が終了した明治大学の「資産マネジメント講座」でも、15年以上話していることは変わりません。

一方で、資産運用のやり方で変わったところもあります。それは、金融資産だけではなく実物資産も活用することです。国内外の不動産のような毎月の賃料収入が狙えるような「インカム型投資」も金融資産と組み合わせてハイブリッド投資すべきという考え方です。

リーマンショック以降の金融マーケットの大きな変化は、世界的な金融緩和による債券の利回り低下です。日本だけではなく世界的に金利が下がり、債券から得られる金利収入が減少しました。

例えば、日本の個人向け国債(変動・10年)の金利は年0.05%です。1000万円購入しても年間の利息は5000円(税引前)。これでは資産運用とは言えません。もし不動産投資に活用すれば、同じ投資金額で年間50万円程度の家賃収入が期待できます。国債の実に100倍です。不動産投資にはリスクがあるという意見もありますが、期待リターンが100倍あれば、ある程度のリスクは許容できるのではないでしょうか。

資産運用においては、変えて良いことと変えるべきではないことを見分けることが重要だと思っています。未だに金融商品だけに執着し、「自分のペースで」「のんびり」投資している人たちもいるようですが、それで自分のお金の不安は解消できるのでしょうか。

私は新しい投資対象を常に研究し、変化を恐れず、良いと思うものは積極的に取り入れるべきという考えです。資産運用環境が変化しているのですから当たり前のことです。そして自分がやってみて良いと思った方法をご紹介することを原則にしています。

数年前から不動産投資を進めただけではなく、昨年も太陽光発電投資をはじめたり、現代アートやアンティークコインを購入したりしました。

「初めての人のための資産運用ガイド」は、これからも投資未経験者・投資初心者のための定番本として売れ続けることを願っていますが、最新の資産運用情報への対応も同時に行っていくことが必要だと考えています。こちらはセミナーやブログ、そしてメールマガジンで情報提供していきます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。