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週刊ダイヤモンド2017年9月23日号(先週発売)の特集は「株&投信 超理解」でした。長期・分散・少額投資のすすめということで、これから資産運用を始めようとする人たちのきっかけになる内容になっています。

インデックス投資の重要性について、触れることなくアクティブ運用の紹介をしているのは残念ですが、資産運用に興味はあるが、何からやったら良いかわからないという人には一読の価値があります。

さらにもう一歩踏み込んで、具体的な方法を知りたいという方には、基本的な書籍を読むことをお勧めしたいと思います。この特集の中でも、初心者向けの書籍がピックアップされています。ありがたいことに私の著書「1,000円投資習慣」も資産形成を学ぶ書籍として紹介されています。

資産運用においては資産をどのように配分するかというアセットアロケーションが重要。金融資産であれば、株式と債券の比率、日本と先進国、新興国の比率といった資産の置き場所を決めていくことです。しかし、それ以上に重要なのが、税制優遇のどの制度を使うかという「アセットロケーション」です。

証券会社で通常開設する口座は、一般口座あるいは特定口座という非課税枠のような特別な税制優遇のない口座です。それに対しNISA、iDeCo、そして来年から開始される積立NISAには、それぞれ税制優遇があります。

日本株に配分するか、先進国株に配分するかというアセットアロケーションも重要ですが、同時に日本株の購入は一般口座でやるか、NISAを使うか、あるいはイデコにするかという「アセットロケーション」によって税引き後のリターンが変わってくるのです。

「1000円投資習慣」にはアロケーションとロケーションの具体的な進め方や証券会社の選び方、そして具体的な商品の選択方法も踏み込んで書いてみました。

税制優遇制度が「充実」すればするほど、仕組みが複雑化してしまい、初心者にはわからないものになってしまう。上手に活用できる人とできない人の差が大きくなっていきます。温泉旅館の増築のようにビジョン無きまま拡大してきた、日本の金融資産の税制優遇。本当に個人投資家のためになっているとは残念ながら言えません。勉強しないと、自分がリスクを取ったのに、リターンは国に持っていかれることになってしまいます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。