「お金の専門家」と呼ばれる人の中には、環境変化についていけない残念な人たちがたくさんいます。例えば、有利な金融商品として個人向け国債(10年・変動)をあげているような人です。
個人向け国債は、メガバンクの定期預金(スーパー定期、大口定期)に比べ、金利が「5倍」。しかも、国が元本を保証し、1年経てばいつでも解約可能で、市場金利が上がれば変動金利なので金利上昇も狙える有利な商品という説明です。確かに金利を調べてみると5倍になっていますが、定期預金が0.01%でその5倍の0.05%。では、年利0.05%の金利商品が果たして「有利」と言えるのでしょうか?
もし1000万円持っている人が、定期預金に預けると年間の金利は1000円、個人向け国債は5000円。2つの金融商品のリターンの差は、税引き前で年間わずか4000円に過ぎません。
個人向け国債を1億円購入しても、年間5万円ですから、お金の不安は解消しません。
国内ではマイナス金利政策によって低金利が長期化し、金融商品だけではインカムゲインが期待できない環境に変化しているのです。であれば、なぜ不動産投資を検討しないのでしょうか?
金融資産で資産運用を提案する「専門家」の人の中には、不思議なことに不動産投資を最初から「排除」している食わず嫌いの人が多いのです。空室リスクがある、日本は人口が減っている、物件が古くなって劣化する、地震のリスクがある・・・と様々な「やらない理由」を列挙します。
しかし、現実は真逆です。都心の中古ワンルームマンションであれば、空室リスクは極めて低く、東京23区の単身者世帯はこれからも増え続け、物件は古くなっても値上がりしているものもあり、鉄筋コンクリートの新耐震基準の物件なら地震にも強い構造になっています。
賃貸利回りは、管理費などを差し引いて4%としても、個人向け国債の80倍あります。
私が東京に保有している不動産は30室近くまで増えましたが、全室満室稼働です。これは、私が特別なのではなく、多くの不動産投資家も同じ状況です。
固定観念に縛られ、自分でやったことのない人の意見は参考になりません。金融資産だけの資産運用を提案する専門家の人がいたら「不動産投資をやったことあるのですか?」と聞いてみましょう。
資産運用の一番の目的は、自分が好きな会社を応援したり、取引コストを下げたりすることではありません。「自分の人生の夢や目標をかなえるために必要なお金を手に入れて、将来の不安を解消すること」です。そのためには、リスクを取ってリターンを狙うことが必要になると私は考えます。
金融商品だけで資産運用を提案するお金の専門家と付き合っても、お金の不安の解消のためのソリューションを得ることはできません。
8月に設立した資産デザイン・ソリューションズは、金融資産と不動産を始めとする実物資産を組み合わせて、リスクを取りながら資産を守り増やしたい人のサポートをする会社です(写真)。無料の説明会(90分間)でコンセプトをお話しています。日本には、このような資産運用を提案する専門家が存在しないのは、資産を持つ個人投資家にとって不幸なことだと思います。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。