「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」の著者湯澤剛さんと、SHINOBY’S BAR 銀座でお会いする機会があり、早速書籍を読んでみました。

湯澤さんはキリンビールの社員として海外駐在など華々しい活躍をしていました。ところが、父親が他界し、経営していた会社の後継者として悪戦苦闘することになります。何と、経営を引き継いだ時には借金が40億円あったのです。飲食店を経営の中心としていた会社は思うように売り上げも上がらず、メガバンクからの返済要請によるストレスでギリギリの状況が続きます。

しかし、学生時代に教え込まれた「Never Neer Give Up」という言葉と、持ち前の精神力で20年近くかけて、返済をしていき、遂に会社の再建に成功。凄まじい実体験が書かれていました。

自ら借入を行ったのではなく、父親という親族が作った身の丈以上の借金を代わりに返済していくのは、何とも理不尽な気持ちもあったと思います。

このように借金とは一般には不幸なものというイメージです。

私も今10億円程度の借金をしています。しかし、無借金で金融商品だけで資産運用をしていた時より、多額のお金を借りて不動産投資をしている今の方が、日々のマーケットの動きに振り回されず、精神的には安定しています。だから、「不幸な借金」というより、むしろ「幸福な借金」です。

借入した資金で不動産投資を行い、家賃収入とローンの返済の差額から収益を生みだしています。金融機関の審査に問題がなければ、借金によって「信用力をマネタイズ」することができるのです。投資している賃貸物件のほとんどは都心の区分物件ですから、稼働率には問題ありません。安定した収益になります。

「借入=悪いこと」というのは、借金返済ができず、取り立て、夜逃げ、自己破産、家族離散・・・といった一般的なイメージから来ていると思います。

しかし、多くの優良企業が金融機関からの借入によって事業を拡大しているのと同じように、個人投資家にも「借入=収益機会の拡大」という発想も必要です。

すべての借金が不幸になる訳ではありません。借金の方法や借入金額をしっかりとコントロールすることで、借金で幸福を手に入れることもできるのです。ステレオタイプな思い込みや先入観というのは、なかなか払拭できないもの。かくいう私も、良い借金の方法に気が付くまで、50年かかりました。

すぐに、自分の思い込みを変えたい人は今月開催されるM氏セミナーにいらしてください。きっと目からウロコです。

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