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人気テレビ番組に、芸能人格付けチェックというのがあります。

ワイン、高級食材、バイオリンの音などを比較させ、値段が高いものと安いもののどちらかを当てさせる。当たれば違いがわかる一流芸能人に認定されるバラエティー番組です。

ワインでも、よくブラインドテイスティングというのがあります。品種や産地を隠して味わい、どこのどのようなワインかを当てるものです。

私はワイン好きですが、ワインは楽しく飲めれば良い思っているので、ワインエキスパートのような資格にも興味がありませんし、ブラインドテイスティングは苦手です。自分にとって「おいしいワイン」と「おいしくないワイン」の2つがあれば良いのです。

先日、資産設計実践会メンバーでウイスキーの試飲会をやりました。シングルモルトの同じラフロイグの異なるボトルでブラインドテイスティングをやってみました(写真)。

左のボトルは特別な樽から瓶詰めされた限定品で、一般に売られている右側のボトルの10倍くらいの価格です。左は、実は私が最も気に入っているシングルモルトで、国内にある在庫をかき集めています。

左のボトルの方が熟成期間も長く、圧倒的な人気だと予想したのですが、やってみると意外なことに、右が好きな人と左が好きな人に好みが大きく分かれました。

では、左のボトルを選んだ人の方が、ウイスキーのに対する味覚が優れているのでしょうか?

値段が高ければ、クオリティが高く味が良いと考えるのは、ワインやウイスキーのような嗜好品に関して言えば、必ずしも正しくないと思います。

この手の商品は、希少性によって価格が変わることがあるからです。生産本数が少なければ、その分流通量も減り、手に入れることも困難になります。その結果、価格がつり上がってしまうことがあるのです。

右側のボトルを選んだ人は、自分の味覚が劣っていると考えるのではなく、ウイスキーをリーズナブルに飲める「お得な人」と考えれば良いでしょう。

テレビ番組の「一流芸能人」と同じ道を目指そうとすると、値段の高い高級品ばかりを追い求めるようになり、お金がかかる人になってしまいます。

それよりも「お得な人」になる方が、自分の好きなものを値段を気にすることなく楽しむことができ、人生の達人に近づくことができるのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。