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世界のテクノロジー業界は、プラットフォーマーと呼ばれるアメリカ企業がが圧倒的な存在感を示し、グーグル(親会社はアルファベット)、アマゾン、フェイスブック、アップルの4社の頭文字を並べて「GAFA」と呼ばれています。

それと同じように、日本国内のワンルームマンション業界では「GAPA」と呼ばれる2社が業界を席捲しているようです。

GAFAではなく「GAPA」です(笑)。

これは、大手販売会社のGAテクノロジーズ(GA)とプロパティエージェント(PA)の頭文字を取ったものです。

私は、どちらの会社ともお付き合いがありませんが、中古マンションの流通マーケットで物件の仕入れを高値で積極的に行い、仕入れ価格上昇の原因になっていると聞きました。

中古ワンルームマンションの流通経路は、次のような仕組みになっています。

まず、物件を保有しているマンションオーナーから「ブツ上げ業者」と呼ばれる買取を行う不動産会社が物件を買取ります。それを中古ワンルームを販売している会社に卸すという流れになっています。

販売会社の物件獲得競争が激化し、GAPAのように高値でも物件を確保したい会社が増え、仕入れ価格が上がってきています。仕入れ価格の上昇を中古ワンルーム販売価格に転嫁できれば良いですが、価格が上昇すると賃貸利回りが低下して、売れなくなりますから価格転嫁には限界があるのです。

その結果、中古ワンルーム販売会社は利益を圧縮して物件を仕入れるか、流通市場での仕入れを諦めるかの選択になってしまうのです。

しかし、人件費や広告宣伝費をかけると赤字になってしまうような無理な価格設定で仕入れと販売を行っても、いずれ経営は行き詰まることになります。

都心中古ワンルームは、既に物件を保有しているオーナーも最近はなかなか手放さなくなり、これからさらに供給量が減っていくと予想されます。

グローバルマーケットでGAFAが生き残れるのかと同じように、競争が激化するワンルームマンション販売業界でGAPAが生き残れるかどうか。個人投資家の1人として、注目しています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。