■【購読者5万人!】毎週金曜日17時に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。
———-

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの違いがよく分からないくらいのディズニー音痴ですが、「ディズニー・プレミアアクセス」という新サービスには、何か引っかかるものがありました(写真はディズニーではなく、北京石景山游楽園の様子をネット上から拝借)。

これは、人気アトラクションの「美女と野獣”魔法のものがたり”」と「ソアリン:ファンタスティック・フライト」に2000円を払うことで、希望時間にすぐにアトラクションを楽しむことができるサービスです。

ディズニーの人気のアトラクションは、待ち時間が数時間以上になる時間帯があり、アトラクションを楽しめないという問題があり、それを解決できるというものです。

「ファストパス」や「スタンバイパス」といった従来の優先入場サービスは、無料だったようですが、今回は1人2,000円ですから、家族4人なら1回で8,000円になります。入場料に追加でかかる費用ですから、多くの人たちにとっては、簡単に出せる金額ではありません。

通常、このような有料のサービスを導入して、収益向上につなげようとすれば、「金持ち優遇」「子供が多い家族に配慮すべき」といった身勝手な批判がでる可能性があります。ディズニーのようなビジネスでは、イメージダウンを恐れて導入しにくい内容です。

しかし、今回は長時間の行列はコロナ禍では望ましいものではないという世の中の空気を逆手に取れます。

と言っても、今まで通り並んでいる人には、実は何の感染対策にもなりません。有料サービスを使える人だけが、感染リスクを下げられるという、むしろ差別的なサービスです。ところが、ナゼか今回あまり大きな反発は見られません。

これは、もしかしたら日本人の意識が変わったのかもしれません。お金を払って高いサービスを受けることへのアレルギーの低下です。

例えば、飛行機にはクラスによる露骨なサービスの違いや、優先搭乗などが当たり前のように存在します。

均一な平等社会と言われていた日本も、経済格差が広がり、個人の価値観も多様化しています。画一化したサービスを提供するよりも、今回のような多様な選択肢を提供して、顧客が選択できる方が全体の満足度は上がることが予想できます。

この手の顧客セグメンテーションによる差別化サービスが、例えば飲食店のような他の業界にも広がることを期待したいと思います。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計30万部を超えた「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。