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日銀の次期総裁に本東京大学教授の植田和男氏(写真)が就任する見通しとなっています。

本命と言われていた現在の副総裁の雨宮氏は総裁就任を打診されたものの、本人が固辞したとされています

これは想定外の出来事です。

サラリーマンの仕事のモチベーションは、収入とポジション、そしてやりがいです。日銀に入行する人たちは年収以上に、やりがいを求めて仕事をしていると思います。そしてポジションが高くなれば、よりやりがいのある仕事ができると思うのではないでしょうか。

日本銀行に新卒で入行し、順調にエリートコースを進んできた雨宮氏。当然のことながら、サラリーマン生活の最終目標は、日銀総裁就任にあったはずです。

それを打診されたにもかかわらず、断ってしまう。その裏にはどんな理由があるのでしょうか。

文春砲のようなプライベートなスキャンダルもあるようには見えません。また、本人やご家族の健康にも特に問題があったという報道はされていません。

となると、やはり黒田日銀総裁が10年間にわたって行った異次元緩和の金融政策の後始末をしたくないということでしょうか。あえて火中の栗を拾うことを避けたかったのかもしれません。

今回総裁就任を断れば、同じチャンスが訪れる事はもうないでしょう。

それほどまでにやりたくなかったということでしょうか。

今回の日銀総裁人事は順当にいけば、財務省ではなく日銀出身者が総裁に就任する順番です。しかし、雨宮氏以外の総裁候補と言われた日銀出身の中曾元副総裁、山口元副総裁も就任する事はありませんでした。

日銀内部の人が、そのような行動をすればするほど、日銀の経営に関する隠された重大な問題点があるのではないかと穿った見方をしてしまいます。

今回のサプライズ人事はこれから想定外の金融マーケットの混乱が起こる予兆のような気がして心配です。

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