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ビジネスを成長させていくためには、3つの比較(三比主義)によって目標を設定することが有効とされています。

三比主義とは、前年比、他者比、予算比という3つの評価基準を設定すること。企業経営においては、当たり前のように使われている手法です。

確かに、やみくもに努力をするより、ターゲットを設定して、それに向かって努力するほうが、やるべきことが明確で効率的かもしれません。

しかし、常に何かと比較しながら成長を求めるライフスタイルはどこかで限界が生じます。永遠に成長し続ける組織や人はいないからです。

去年より今年はもっと成長していなければいけないという「前年比」の目標は、意識し過ぎるとプレッシャーを感じることになります。

また、他者と比較をする「他者比」は、妬みや嫉妬といったネガティブな感情の原因になりかねません。

さらに、自分に高い目標を課してクリアしようとする「予算比」は、達成できなかったときの挫折感が生まれます。

経済評論家の故堺屋太一氏は、名著「組織の盛衰」の中で日本企業の「三比主義」からの脱却を提言していました。

比較することにこだわりすぎることにより、無理にビジネスを進めたり、能力以上の結果を出そうと疲弊したりする。生産性の向上よりも、むしろその弊害の方が大きいと指摘していました。

比較することを止めれば、精神的苦痛から解放され、クオリティー・オブ・ライフは格段に改善します。比較することによる、プレッシャー、妬みや嫉妬、挫折感といったストレスが消えるからです。

多くのビジネス書は、相変わらず成果を出すための目標設定といったテーマでビジネスパーソンを啓もうしています。

だから、「成長しなくて良い」「人は人、自分は自分」「目標は設定しない」、、、こう書くと、やる気のない人のように見えるかもしれません。

でも、何かに縛られることなく、自分のやりたい事を思い切りやる方がより本質的で高い価値提供が出来ます。少なくとも今の私には、目標設定をしない方が、逆に成果が出るような気がしてなりません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社ウェルス・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。