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旅行に出かけると、地球環境に配慮した行動を意識させられることが多くなりました。

ビジネスホテルに宿泊すると、トイレットペーパーの使い切りにご協力ください、あるいは無駄なアメニティ利用をお控えくださいといった宿泊客へのお願いをされることがあります。

あるいは、最近乗った飛行機では、SDGsへの取り組みの一環として、ペットボトルの水の配布を控えているとアナウンスがありました。

このような企業側からの顧客への依頼の理由は「環境保護」です。

確かにトイレットペーパーが未使用のものでないと嫌だとは思いませんし、歯ブラシや綿棒など使わないものは全員に配布する必要はないとも思います。ペットボトルもリクエストがあった人だけに渡すようにすれば、資源の浪費を防ぐことにはなるでしょう。

ただ、その理由として「環境保護」を前面に押し出されると、何だか都合の良い「建前主義」に聞こえてしまうのです。

裏にある真の理由とは、単なる「コスト削減」なのではないかと勘繰ってしまいます。

もし、環境保護を訴えるのであれば、もっと根本的にやるべきことがあるのではないかと思ってしまいます。

例えばホテルであれば、朝食のバイキングで毎日廃棄されているであろう大量の食べ物。これは、競合ホテルとのサービスレベルの問題から廃止は難しいでしょうが、フードロスの削減には劇的な効果がある改善ポイントだと思います。

また、飛行機のフライトでも搭乗前に食事の選択を任意ではなく強制にすれば、複数の種類の予備の食事を準備する必要はなくなります。あるいは、機内の食事を不要と事前申告した人にはマイルを付与するといったサービスを追加すれば、こちらもフードロス削減に効果的です。

本気で環境保護を考えるのであれば、自分に都合の良い小手先の小技を繰り出すのではなく、戦略性を持った徹底的な改善を行うべきだと思います。

私も無駄に資源を浪費することは、あまり気が進まないタイプです。ただ、何かにつけて「地球環境のために・・・」と理由付けされてしまうと、何だか白けた気分になってしまうのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社ウェルス・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますがで金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。