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秋田県の佐竹知事が、先月地元の会合の講演で、秋田の料理と比べて四国地方の料理は美味しくなく、粗末である旨の発言をして炎上しました(画像はテレ朝newsから)。

「秋田ほどうまいものがある所はない。四国なんかもう大変です。酒もうまくないし」
「メインディッシュが出てきてステーキかなと思ってふたを開けたら、じゃこ天。貧乏くさい」
「あと高知県。どろめ。あのうまくないやつ」

などと言いたい放題。なぜ四国だけをターゲットにしているのかは不明です。

案の定、発言直後から非難が殺到し、謝罪に追い込まれました。

ところが「貧乏くさい」とこき下ろされたじゃこ天が逆に注目され、秋田県からも注文が殺到。売り上げに貢献するという皮肉な展開になりました。

さらに、愛媛県と秋田県は、今回の騒動をきっかけに特産品の販売コラボを始めるなど、より親密な関係になるという、なんだかほっこりする話にもなっています。

この騒動で思い出したのが、1988年の佐治敬三氏による「東北熊襲発言」です。

「東北は熊襲の産地。文化的程度も極めて低い」とテレビで発言。東北地方で、サントリー商品の不買運動が広がる騒ぎになりました。この発言に対しては未だに根に持っている東北の人もいるようです。

似たような2つの舌禍事件ですが、対照的な結果になったのは、ナゼでしょうか?

今回の騒動は、秋田の知事が四国をディスっていますが、四国は、そもそも秋田などハナから相手にしてません。弱い犬ほどよく吠えるぐらいにしか思わず、馬鹿にされたとも思わなかったのではないでしょうか?

自分より大したことない思っている人が、喧嘩を売ってきても、気にならないものです。

一方の佐治敬三氏の発言は、関西にコンプレックスがあって、発言が図星だったので本気で頭にきたと言うわけです。

慶應の人がFラン大学から馬鹿にされても余裕でしょうが、東大に馬鹿にされると本気で腹が立つ。そんな感じです(秋田がFラン大学と言っている訳ではありません、念のため)。

学歴はともかく、地域間で文化レベルの競争をしたところで、あまり意味はありません。

私はじゃこ天も四国の酒(例えば悦凱陣)も大好きですし、秋田のハタハタ寿司やいぶりがっこも大好物です。

特に食文化は、それぞれの地域にそれぞれの良さがあります。その違いを味わえる心の余裕を持てば良いだけの話です。

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