【購読者5万人!】毎週金曜日17時に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。
———-

晴海フラッグへの引っ越しが再来月に迫ってきました。今週は共用施設の見学会があって、現地の敷地内をぐるっと見て回る機会がありました。

電柱の無い計画的に区画整備された広大な敷地に、新しい建物が整然と建ち並ぶ情景は東京都心3区では他には無い希少性があります。メトロ駅からのアクセスの悪さを割り引いても、資産性は極めて高いと考えています。

しかし、実際に生活する場合、計画された無味乾燥な「街」では、これから様々な問題が住民に降りかかってくるのではないかと懸念します。

まず最大の問題は、駐車場不足です。駐車場は抽選になっており、1戸に1台とはなっておらず、抽選に外れると敷地外に駐車場所を探さなければなりません。しかし、車庫証明を取るにはある程度の距離に確保する必要がありますから、車を手放さざるを得ない人も出てきます。

とは言え、特にお子さんのいるファミリー世帯では車は必須です。

今後、駐車場不足問題が入居者から大きな不満となって噴出することが予想されます。

次に、商業施設問題です。敷地内にはららテラスという三井不動産系の商業施設が入るようですが、決まっているテナントを見ると「なんだかなあ・・・」の気分になります。世帯数に対して規模も小さく、敷地内だけで用を足すことはできそうにありません。

コンビニエンスストアは今のところファミリーマートが一軒だけしか確認できていません。

休日になると住人が大挙して飲食店に押し寄せれば、恐らくお店に入るのは一苦労。コンビニも欠品だらけになりそうです。ここでも需給バランスの悪さからの不満が爆発しそうです。

更に、以前から指摘している新橋・虎ノ門方面へのBRTの運行頻度と運行時間の正確性も不安材料です。

雨の日の通勤時間帯に長蛇の列ができ、運行スケジュールが乱れれば、これまた大クレームです。

日本の大手不動産会社が共同で手掛ける開発プロジェクトだけに、何をするにも各社の調整に時間がかかり、問題が発生しても解決にはいちいち煩雑な手続きが必要になりそうです。

うるさ型の住人がたくさん集まりそうなマンションなので、住人と管理会社とのバトルが激しくならないか。今から心配です。

管理会社は、問題が顕在化して、メディアの餌食になってから後手後手に対応するのではなく、今のうちから想定される問題に先手を打って、改善できるところを改善しておいた方が良い。僭越ながら、そうアドバイスしたいと思います。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計30万部を超えた「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社ウェルス・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますがで金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。