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取引先との関係は、出来る限り良好にして友好的にお付き合いしようと思っています。

必要以上に媚びへつらう必要はありませんが、悪い感情を持たれて良いことは何もありません。フラットに対応してお互いに気持ちよく仕事ができれば最高です。

ところが、取引先の中には無責任でいい加減な対応をするところや、何回も同じエラーを繰り返す困った会社も出てきます。

そのような会社に対しては、友好的な関係から180度転換し、問題点を指摘してかなり厳しく詰めるようにしています。

つまり、普段は協調的にお互いに負担をかけないような関係を維持するものの、相手の対応に問題がある場合はやり返す。倍返しまではしませんが、「やられたらやり返す」という訳です。

これはゲーム理論における「しっぺ返し戦略(tit for tat)」の応用です。

しっぺ返し戦略とは、囚人のジレンマというゲームで、2者がお互いに協調か裏切りを選択して、無期限に繰り返しゲームを行う場合に有効とされる戦略です。

具体的には、最初は協調を選択し、相手が協調を続ける限りこちらも協調し続ける。ただ相手が裏切りをしてきた時だけ同じように、こちらも裏切りを選択するというシンプルなものです。

この戦略が良い結果をもたらしている事実があるからです。しっぺ返し戦略がベストな戦略なのかどうかに関しては、批判や反証もあるようですが、有効な戦略であることは確かです。

これを取引先との関係に当てはめるなら、相手の対応がひどければ、こちらも厳しく対応してやり返す。ただしそれは1度だけで、相手の対応が改善されれば再びフラットな対応するべきということです。

実は、最近私が保有している不動産物件の管理をお願いしている会社の対応にいい加減で、厳しく改善を要求しました。

しっぺ返し対応で、果たしてすぐに改善されるのかわかりませんが、きちんと修正してもらえれば、過去を根に持つことなく「しっぺ返し戦略」の基本通りまた良好な関係を続けていこうと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社ウェルス・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますがで金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。