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目黒駅の近くにある会員制のお鮨屋さんに出かけました。看板もなくお店を探すのが難しいくらいの場所にあります。

カウンターだけの小さな空間で、定員は最大6名。今回は5名で貸切にしてもらいました。

こちらのお店が敢えて会員制で営業する理由は、親方が快適に仕事をしたいからではないかと思います。

ここではカウンターだけの狭い空間で、顧客と密なコミュニケーションを2時間半続けることになります。

利用する側からも親方の人柄との相性は大切ですが、お店側からしても相性の悪い客とのお付き合いは苦痛なのです。

上から目線で偉そうに会話をしてくる客、知ったかぶりをする客、ネガティブな会話で場を盛りさげる客。このような人たちと一緒に狭い空間にいてはストレスばかりで自分のやりたい仕事を思う存分やることができません。

相性の悪い客は敢えて次の予約を取らずお店から排除することで、快適に仕事が続けられます。

クオリティーの高いお寿司を提供することで、顧客を選別して断っても常連客の予約だけで次々と埋まっています。自分のが本当にお寿司を提供したいと思える人たちだけで、十分に経営が成り立つのです。

飲食店のカスタマーハラスメントが最近は問題になっていますが、お店が顧客を選べる立場になれば問題は解決します。

「お客様は神様」ではなくお店と顧客はフラットな立場でお互いをリスペクトしウィンウィンの関係を築いていくべきだと思うのです。

年内の予約がほぼ埋まり材料のロスも少なく、1人で握っているので人件費を下げることができ、その分をネタやお酒にお金を使うことができます。

この日も仕入れたネタのクオリティーの高さはもちろん、ワインはヴォギュエのシャンポールミユジニー2006まで出してもらいました。鮨店のワインとは思えない素晴らしいワインまで楽しめたにも関わらず会計は極めてリーズナブルでした。

このようなお店は会員制で営業するからこそ、素晴らしい価値を提供することができます。

会員制のお店と言うと何となく排他的で偉そうなお店と感じるかもしれません。

しかし、お店から見れば長期で自分のやりたいと思えるサービスを提供し続けるためには、仕方のない選択肢とも言えるのです。

今はまだ会員になっていない人であっても、親方が顧客として来て欲しい人がたくさんいるはずです。紹介という形でそんな人たちとのご縁をお繋ぎするのも私の役割の1つだと思っています。

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