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私は保有する不動産物件のいくつかを民泊物件として運営してもらっています(写真)。その管理をお願いしている方から民泊ビジネスの面白さと難しさについて興味深い話を聞くことができました。

東京にある一棟ものを使った民泊施設は日本人だけではなく世界各国からのゲストに利用してもらっています。

国籍だけからその国の人を判断するステレオタイプな評価は危険であることを理解した上で敢えて比較してみると、それぞれのお国柄が見えてきます。

例えば、日本の隣にある国の女子の宿泊グループはナゼか1人当たり1日3枚のバスタオルを要求してくることが多いそうです。美容のためなのか綺麗好きなのかわかりませんが、3人で3泊すると27枚のバスタオルが必要になります。運営側で大量のバスタオルに対応することができないので、このような宿泊希望者への対応はお断りして、全額返金で対応するそうです。

ちなみに彼女たちが宿泊した後には辛ラーメンの食べかけが放置されていることもあるそうで、美容には良くないし綺麗好きとも限らないようです。

また、日本の隣の隣の国の人の中には備品を持ち帰る人が多いと聞きました。さすがにテレビやベッドは持ち帰らないようですが、ドライヤーや携帯の充電器といった小さな備品が無くなっていることが少なくないとのことです。宿泊者に問い合わせても証拠がありませんから、押し問答になるだけで時間のムダです。

このような事態には保険の申請を行い、次回からは宿泊を受けないようにするしかありません。

それぞれの国の全ての人が上記のような人ではありません。一部の不届き者のせいで多くのマナーの良い宿泊者が不利益を受けてしまうのはとても残念なことです。

翻って、我々日本人の宿泊マナーはどうかと聞くと、これもまた民泊運営者には好ましくない人たちが多いようです。

まず、土日の1泊利用を希望する人が圧倒的に多く、宿泊需要が週末に偏っています。その対策として最低宿泊日数を2日の設定しています。そうすると検索しても表示されることはありません。

また、潔癖症が多いのも特徴です。私の民泊物件ではありませんが、投資している奥飛騨の温泉宿では部屋の中に虫がいるというクレームが日本人宿泊者から頻繁に入ると聞きました。清掃をきちんとしても自然界の動物を完全排除はできません。虫が嫌なら田舎の温泉宿に来なければ良いのです。

さらに、宿泊後のレビューが辛口なのも特徴のようです。ポジティブな評価よりも粗探しのような投稿が多く、5段階の評価ポイントで3を付ける人が多いそうです。外国人の多くが5を付けるのとは対照的です。

多くの日本人宿泊者は5段階の3というのは「普通」という意味ではなく「不満が多い」という意味であることを理解していないのです。宿泊サイトの中には評価3が一定数増えると、クオリティが低いと判断されリスティングから削除される場合があります。

どこから来た宿泊者かに関係なく好ましくない宿泊者を排除するためには、予約を断ることができるだけの集客力が必要になります。宿泊者が宿を選ぶだけではなく、宿泊施設の運営者が宿泊客を選ぶ。そんなフラットな関係を作っていくことが民泊ビジネスの成功のカギになるのです。

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