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先週、銀座にある「かわむら」に出かけました。留学時代の同級生でワイン好きの美食家の友人が席を確保してくれ、男性7人でワインを持ち込み遅い時間からのディナーです。
こちらのお店は日本最高のステーキを提供するお店として知られていますが、この時期は千葉県の外房で採れる最高のアワビを使ったお料理が楽しめます。
用意されたアワビは1.2kgを超える大きなサイズのものだけを選んでいます。あわびの味は大きさに比例するそうです。ただ最近は小さなうちにアワビが採られてしまうことが多くなり、1kgを超えるものは数が減って値段が高騰しています。
さらに、円安によって外国人の購買力が高まり、日本人が口にできる機会は減ってきました。
そんな中でこちらのお店が相変わらず最高級の食材を手に入れられる理由は、価格にかかわらず安定的に買い続けたことによって売り手との信頼関係を築いてきたからです。
コロナ禍であわびの需要が激減した時も買い支え、今も値切ることなく売り手の言い値で購入していると聞きます。
確かに最高級のあわびの味わいは最高ですが、価格も毎年鰻登りで最高です。
この日は大ぶりで肉厚な最高級のあわびをまずはお刺身でいただきました。ただあわびを切って何も加えずに出したものですが、あわび独特の歯応えと凝縮された旨みは圧倒的です。数日経った今でも口の中の感覚を思い出せるくらいのインパクトがありました。
肝の味もまた濃厚で上品な味わいは日本酒よりも白ワインが合う気がしました。
更にフライにすると何もソースを付けずに食べても口の中に芳醇な磯の香りが広がります。
そしてあわびのステーキもソースとの相性が抜群で唸る味でした。
部位による食感の違いとともに何を食べても押し寄せてくる圧倒的な香りと余韻は最高級あわびならではのもの。たまに和食店で食べる小ぶりのあわびとは別物でした。
この日は持ち込んだワインを除いた会計だけで1人40万円を超えました。
わずか2時間ほどの食事にこれだけのコストを支払うのは無駄な浪費のように思うかもしれません。しかし、一度その味を知ってしまうと少し無理をしてでもまた食べたいと思ってしまうのです。
麻薬のような中毒性があり、帰る時には全員で来年の予約をしてしまいました。
秋から冬にかけてのシーズンには白トリュフも登場しますが、こちらはあわびよりさらに贅沢な食材です。白トリュフの官能的な香りはあわび以上に麻薬性があります。
食材だけではなく、その調理法、そして調理する器材まで世界最高レベルを追求し続けるお店。その一切のの妥協がない潔さには感動すら覚えます。
そんな超一流に触れることによって、魂が揺さぶられるといったら大げさでしょうか。
帰る時にはまた頑張ろうという気力が出てエネルギーをもらった気になれる。そんな良い気が溢れた場所であるからこそ、また行こうと思ってしまうのかもしれません。
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