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丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスのフィールドワークから日曜日の夜に戻りました。

東北でフィールドワークを行うのは3回目。復興を目指す企業さん6社を訪問し、お話を伺いましたが、今回も来てよかったと思うことばかり。東北の人から毎回たくさんの学びを頂いています。

今回お邪魔したのが

伊達茶を売っている矢部園本舗さん
わかめや昆布を売っている鵜の助さん
「歌津小太郎」ブランドで水産加工品を販売している橋本水産食品さん
味噌と醤油から事業を広げている八木澤商店さん
看板商品「金のさんま」が大人気の斉吉さん
地酒から地ビールまで製造する世嬉の一酒造さん

の6社。どの会社さんも個性溢れる経営者の方が、独自の経営理念を持って、震災後も奮闘しています。

東北の企業に多いのが、商品の品質は極めて高いのに、マーケティングが弱く、消費者から過小評価されているというケースです。東京に進出している企業も少なく、認知度が低い。現地に行って商品を実際に味わってみてはじめて、そのクオリティの高さに驚くのです。

それぞれの訪問先で試食・試飲をさせて頂きましたが、矢部園の伊達茶のペットボトルを飲むと、東京の大手企業が売っているお茶が飲めなくなります。鵜の助のわかめは、試食用のわかめを大量に食べ続ける受講生がいたるくらい、わかめ自体が美味しかったです。歌津小太郎のさんまの昆布巻は、一口で素材の良さが実感できる最高の一品。八木澤商店は、以前から愛用しているポン酢だけではなく、醤油のアイスクリームやソーセージも好評でした。そして、世嬉の一の地ビールは雑味の無い深みのある味わいでした。

また、斉吉商店では、日曜日のお昼にランチをご馳走になりました。「ばっばの台所」というスペース(4名以上で予約すれば誰でも使えます)で、販売している商品をはじめ、手作りの料理でもてなしてくれました。

東京では食べられないような新鮮なカツオ、うな丼より美味しい!とお代わり続出の出来立ての金のさんまをご飯に乗せたさんま丼(写真)、ホタテのフライ、つみれ汁などなど・・・。受講生の幸せそうな笑顔を見ているだけで、今回もマネーコミュニケーションクラスを開講して良かったと思いました。

東北の方に教えて頂いたことは、事業をするにも夢を実現するにも、まず必要なのは「お金」だという現実でした。必要なお金が無いと、諦めなければいけないことがあります。思うように事業の再生ができなくて苦しんでいる会社は今なおたくさんあるのです。

その一方で、地元の人たちと力を合わせ、苦労の中に喜びや楽しさを感じている様子も伝わってきました。決して楽しいことばかりではないと思いますが、6社の経営者の方々からは、東京の大企業で仕事をしている人には無い、精神的な豊かさを感じました。

「お金は必要ですが、お金だけでは決して幸せにはなれない」

毎回東北に来ると、当たり前のことを再確認します。

丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスの夏学期(定員に達して締め切りました)のフィールドワークでも、東北にお邪魔して、学びたいと思います。また、秋学期の企画もこれから立てますが、こちらも東北へのフィールドワークを実施するつもりです。

震災をきっかけにご縁ができた、素晴らしい魅力に溢れた東北の方々。これからも、サステイナブルで、末永いお付き合いを、続けていきます。