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大学時代の友人に久しぶりに会いました。八方美人のように見える私ですが、友達はそんなに多いわけではなく、30年以上付き合っている数少ない大切な友人のうちの一人です。前回会った時も連れて行ってもらった神保町のカウンターの和食のお店で再会しました。女将さんが毎日一人で作っている、お皿に盛り付けられた美しい料理(写真は寒ブリ)が印象的な名店です。

大学時代のクラスメイトとの関係というのは、不思議なことに時間とともに変わっていきます。元々は、受験を勝ち抜いてきたライバルのような関係。ギラギラしていた20代、30代にはお互いの仕事がどうなのか、比較してしまうことも多かったのですが、年齢を重ねるうちに、そんなことがどうでも良くなってきます。

人生の成功とは、人それぞれ定義が異なるもの。そもそも比較することに意味が無い。そんな当たり前のことに、ようやく気がつくまで、成長したのかもしれません。

話の中心は、大学時代の馬鹿話、そしてこれからの人生をどうやって充実させていくのかという未来に向けてのことでした。

熟成したワインと同じで、熟成した人間関係というのは、時間をかけて育まれたもので、簡単に増えることはありません。あまり認めたくないことですが、むしろ今までの人間関係は、これから少しずつ減っていく時代がやってきます。大切な人たちとの大切な時間をこれからもっと大切にしなければ、後で後悔する。そんなことを思いました。

おいしい料理に話も弾み、最後に名物の卵かけご飯まで頂いて、あっという間に時間は過ぎてしまいました。

一緒にいるだけで、何だか楽しい。そんな友人がいることは、ありがたいことです。日本酒と和食が心に沁みる夜でした。

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