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昨日は「お金のデザイン」が主催する、資産運用セミナーでした。200名以上の応募があり、会場には意識の高い個人投資家の方がたくさん集まりました。私もモデレーターとして第一部でお話させていただきました。

お金のデザインが提供するのは「ETFラップ」という、海外ETFを組み合わる投資方法です。京都大学のファイナンスの第一人者、加藤教授の監修の元で、過去データから作成したアルゴリズムを使って最適な資産配分を低コストで提供します。

販売手数料はなし、年間の管理コストはトータルで1%以下です。これは、同じラップ口座でも、日本の大手証券会社や大手信託銀行が提供している年間コスト3%以上の「ラップ口座」の3分の1から4分の1のコストになります。

資産デザイン研究所が提案している資産運用は、金融資産と実物資産の組み合わせです。金融資産は、インデックス運用に徹し、コストを下げて、アセットアロケーションに注力する。実物不動産は、個別の投資対象を分析し、割安な物件を目利きしていく。

2つの資産を合わせて運用するには「お金のデザイン+実物資産」という組み合わせがベストだと思います。

しかし、このような高度な資産運用を一人でやるのは危険です。京都大学の加藤教授が指摘するように、人間の行動は合理的ではなく、損失回避、現状維持、トレンド追従といったバイアスがかかることがわかっています。一人よがりでこのような行動心理学のワナに入らないようにするためには、専門のアドバイザーが必要です。

マラソンの選手に伴走するコーチが必要であるように、資産運用にも信頼できる専門家がいれば、安心です。精神的な面においても、マーケット環境が悪い時(投資にとってはチャンスである場合)に特に大きな威力を発揮します。

お金のデザインが登場したことで、金融資産に関しては「任せる運用」が実現できるようになりました。とすれば、残っている問題は、実物資産の目利き、そして金融資産と実物資産、さらに保険やローン、年金、相続などへの対応になります。

お金のデザインが提供する「ETFラップ」によって、資産運用の専門家が不要になるのではなく、むしろさらに高度なアドバイスが求められるようになる。いずれにしても、日本人の資産運用が大きく変わるきっかけになる確信がさらに強まりました。

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