150511NikkeiB-Associe

コラムの連載をしている「日経ビジネス アソシエ」の最新号が手元に届きました。今回のテーマは外貨です。

最近の為替市場では、ドル円は1ドル=119円から120円程度の水準でこう着しており、今更外貨投資の妙味はあまり無いように思う人がいるかもしれませんが、それは違います。

これからも為替は、円高になるか、円安になるかわかりません。だから、将来の不確定要素によるショックを少しでも和らげるために外貨資産を保有すべきなのです。円資産と外貨資産を50%ずつ保有していれば、円高になっても円安になっても決定的なダメージを受けることはありません。まずは、半分ずつというのが基本になります。

もし、私のように、まだ一段の円安の可能性も充分にあると思っているのであれば、自分の運用資産に占める円と外貨の構成比率を、相場見通しを加味して、高めれば良いのです。ちなみに私は運用資産に占める外貨比率を70%台にしています。

外貨資産の保有を考える時に問題になるのが、為替手数料というコストです。外貨投資と聞くと、まず思いだすのが外貨預金ですが、一般に為替手数料が高く、おススメできる商品とは言えません。銀行で外貨預金をする場合、為替手数料も計算に入れると、そのコストが実感できると思います。

むしろ外貨投資で活用すべきなのは、手数料の安い外国株式や外国債券に投資をするインデックスファンド。あるいは、FXを使った外貨調達です。

FXの場合、「現受」という仕組みを活用すれば、外貨預金の250分の1のコストで外貨調達が可能です。具体的な方法は、最新号の111ページのコラムをお読みください。

日経ビジネスアソシエの連載のテーマは「資産デザイン教室」。来月以降も、お金との賢い付き合い方を具体的に提案していきますので、ご期待ください。

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