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日本経済新聞の報道によれば、今年は11年ぶりに国内の死亡数が、前年を下回る可能性があるそうです(図表も同紙から)。

今年10月までの死亡数は、全国で113万2904人で、前年比で1万4315人(1.2%)も少なくなっています。高齢化が進む中で、この数字は異常といえます。

また、データがある今年7月までで死者が最も減少したのは肺炎(ただし新型コロナや誤嚥(ごえん)性を除く)です。インフルエンザによる死者も7割以上減少しました。外出する人が減ったので、交通事故の死者も減っています。

ちなみに、この間の新型コロナによる死者は957人。

新型コロナ以外の死因による死者の減少が圧倒的に大きくなったのは、言うまでもなく、コロナウィルス感染拡大で、手洗いやマスク着用が徹底され、外出や旅行を控える人が増えたからです。

日本人は、今年新型コロナウィルスのお陰で長生きになったと言えるのです。

一方で、心の健康は悪化しています。警察庁の統計では、今年11月までの自殺者は約1万9千人で、前年を550人(2.9%)上回っています。

今後、経済状況が更に悪化すれば、自殺者が増加する可能性が高いと思います。

外出もせず、人と会ったり、会食も控え、旅行もせずストレスをためながら、長生きする。

一方で、人と会うことも減って家に籠ることによるコミニケーション不足からのストレスで鬱になったり、経済的苦境から心を病んでしまう人が増えていく。

これは果たして、良いことなのでしょうか。

毎日発表されるコロナの新規感染者数の数字が一人歩きし、これを減らすことが目標のように多くの人が思い込み始める日本社会。

本当に社会が向かうべき目標と、そのためにやっている事が何だかずれている危険な状態だと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。