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ネット上のSNSの投稿を見ていたら、外部からの訪問者を閉め出すような看板を発見しました(写真)。

フェイクニュースではなく、静岡県の幹線道路に実際に存在するリアルな画像のようです。新型コロナウィルス感染リスクを恐れ、地域は特定していないものの外部者差別的なメッセージを明確に発しているのに驚きを感じました。

私の周りにも、地方に実家があると言う人はたくさんいます。彼らからよく聞くのは、近所の目があるから帰ってこないで欲しいと家族に言われて、帰省できないという話です。

息子や娘が東京から帰省してくると、近所の噂になって困る。万が一新型コロナウィルスに感染でもしたら、ご近所中の迷惑となり、住んでいられなくなるといった雰囲気らしいです。村八分を恐れて、ビクビクしながら暮らしている江戸時代の農民のような生活です。

新型コロナ感染者数は、東京を中心とする都市部で圧倒的に多くなっているのは事実です。でも、これは人口が多いから当たり前と言えば当たり前の話です。

都会から来たと言うだけで、新型コロナウィルスを運んでくるバイ菌のように扱われ、地方に行くと居心地が悪いという経験は、私にも以前ありました。

高齢者が多い地方は、都市部から若者が来ることを恐れるのは感情的には良く理解できます。

しかし、合理的な感染防止策を考え対応するのではなく、テレビのようなバイアスのかかったメディアの情報だけを鵜呑みにし、他県から来たというだけで差別的に扱う。

これは、東京で私が感じている新型コロナウィルスに対する対応と、かなり大きな温度差があると思いました。

全国各地で報道されるこの手の排他的なニュースを見ていると、東京をはじめとする都市部とそれ以外の地域の経済格差だけではなく、情報格差も大きくなっていることを実感します。

全ての地方がそうとは言いませんが、新型コロナウィルスは今や日本が「都会と田舎」に分断されていることを明るみにしたと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。