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最近のSNSの投稿を見ていると、ワインや日本酒を飲んでいる写真に「時差投稿です」と敢えてコメントしているものが目立ちます。
緊急事態宣言によるアルコール提供自粛の中で、お店で飲酒していないことを言い訳するための追加コメント。そこまで気を遣って投稿するのを見ていると、この国の同調圧力の強さを感じます。
マスク着用に関しても同様です。私は日が暮れてから、一人で歩いているときは、マスクをしません。屋外で無言で距離を置いていれば、必要ないと思っているからです。しかし、周囲を見ると相変わらずほとんどの人がマスクをしています。これも感染リスクを考えてというよりも、マスクをしないと周囲から白い目で見られるという無言のプレッシャーが原因のように思えます。
日本の社会には、このような無言の圧力によって、お互いが牽制し合っているとても窮屈な生きにくさがあるのです。
私が最近密かに恐れているのは、過剰な環境問題意識が、新たな同調圧力を生み出さないかという懸念です。
パーソナルトレーニングのインストラクターと話していると、最近は環境意識の高まりから、牛肉を食べていることが恥ずかしいという風潮になっているらしいです。特に、ヨガをやっているような「意識高い系」の人にそのような傾向があると聞きました。
牛が排出するメタンガスが地球温暖化の大きな原因となっている。だから、牛肉や乳製品を食べるのを控えるという運動もあるそうです。アメリカの人気レシピサイトのEpicuriousは今年の4月に牛肉のレシピの新規掲載を行わないと発表しました。これも、地球環境に配慮した結果のようです。
このような風潮が広がれば、そのうちステーキを食べているSNSを投稿すると、環境問題に無知な人だと思われ、投稿をためらうようになるかもしれません。理由は異なるものの、クジラ肉と同じ運命をたどるようになるのでしょうか。
その前に、そもそもSNSに「美食自慢」をすること自体が格好悪いことだと思う人が増えて、表舞台から消えていくのかもしれませが・・・。
※ちなみに写真は牛ではなく鴨です(笑)
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。