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趣味というのは、人間が生存（サバイバル）するために必須なものではありません。時間やお金に余裕が出来て、初めて時間を割くことができるのです。その意味では「無駄なもの」と考えることもできます。

半面、そのような一見無駄なものによって、豊かな人間関係が構築されるというポジティブな側面もあります。

最近、とある上場企業の代表取締役のゲストハウスに招待してもらいました。著名な建築家に設計してもらったスタイリッシュな建物の1階ガレージには、今まで見たこともないようなヴィンテージカーが6台ありました。

出張シェフを招き、10人を超える参加者が持ち込んだシャンパンやワインで、楽しく会食をすることができました。

半分以上の方が初対面で、オーナーの方も初めてお会いしました。でも、ワインやヴィンテージカーの話で盛り上がり、また来月も別のイベントでご一緒することになりました。

ワインやウイスキーといった嗜好品、あるいはヴィンテージカーや現代アートといったコレクションは、興味の無い人にとっては単なるお金のムダ使いにしか見えないかもしれません。

しかし、共通の価値観を持っている人にとっては、人間関係を一気に親密なものにする不思議な力があります。

年齢や性別、社会的地位や、住んでいる場所といった、一般には人間関係のハードルとなる様々な違いを、一気に取り払ってくれるのです。

ビジネスの話は一切なく、利害関係なしにお付き合いできる人たちというのは、気持ちよく会うことができ、快適な感情をお互いに持てれば、それが長期の人間関係につながっていきます。

見返りを期待しない人間関係が、将来もしかしたら予想もしない場面で、お金で買えない価値として返ってくるのかもしれません。

このように考えると、趣味と言うのは無駄なように見えて、人生を豊かにしてくれる貴重な存在に思えてきます。

同じ価値観を共有でき、時間や経済的自由を持っている人たちというのは、それほどたくさん出会える訳ではありません。

そんな人たちとのせっかくのご縁を大切にしていきたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。